さよなら、秋。

昼休み。緩い散歩。

目に留まるのは、街路樹の落ち葉。

小さな赤い葉が可愛らしくて

思わず拾いたくなる。

しかし、拾って帰っても

きっとすぐ、くしゃくしゃになって

ゴミ箱に入れられるだろう。

そう思い、立ち止まって眺めるだけにする。


公園の中の木々の葉はまだ青々としている。

先日、小道の脇で地面に開いたダンボールの上に

うつぶせになって寝ている人がいた。

今日はむくりと、先日と同じダンボール紙の上に

起き上がっていたので、顔が見えた。

印象に残りづらい、ごく普通の感じの人だった。

当然、ホームレスかと思っていたが、

意外にも、単に休憩で寝ているサラリーマンだったので

なんだか自分もレジャーシートでも持ってきて

寝そべろうかと思った。


だるいなぁと思いながら歩いていると

無性にベンチで横になりたくなり、

ベンチで、というのがどうも浮浪者チックで

おかしいなと思いながら進んでいくと、

たまたま坂の途中に空いているベンチを見つけた。


隣のベンチではベビーカーと向かい合わせに座った

お母さんのような女性が、ベビーカーに腰掛けている子供に

お弁当を食べさせていた。

ささとベンチに腰を滑らせた私は

横になり、ベンチの肘掛に足を垂らした。

どうも落着かないので、身体を少しずらして

背もたれに両足を斜めに乗せて

目を閉じた。

しばらくして目を開けて上を眺めると

交差する枝と緑の合間から薄い水色の空が見えた。

雲が流れて、その子窓の中に見えたかと思うと

すぐにまたどこかへ流れて行ってしまう。

手の甲が痒いなと思ったら、案の定、

蚊に刺されていた。


起き上がってまた歩き出し、橋を渡って

今度は反対側の小道を歩く。

桜の葉は一足お先にカサカサと乾いた風になっており、

もう生命感がない。

もうすぐ、全て、落ちるんだな・・・

プラタナスの大きな葉もくしゃくしゃになって

あちらこちらに積み重なっていた。

それでもまだ他のいろんな種類の樹木の葉は

水気を含んだ緑で茂っていて、

小道の脇にある真っ白い家の壁のツタは

しっかりと這っていた。


順番に落ちていく・・・

日に日に。

まだ黄緑色の銀杏の葉も

気がついたらきっと黄金色に変わっているのだろう。

もう十月の最後の日だというのに、

歩いていると汗ばんで、上着を脱いだ半袖がちょうどいい。

どんどん、冬が短くなるって友人も言っていたけれど、

短いはずの人の人生の中で、こうも著しく気候は変化しているのか。

季節感の薄い国に行った時、桜の咲く日本が懐かしかったのを

思い出し、なんとも言えない気分になる。

身近な自然をも汚してはいけないような気持ちになった。


それにしても、同じ道をよく歩いたり、同じ時間に同じ場所に立つと

日々の変化がよくわかるものだ。

今日会社を出たときには、夕焼け雲はもう見えず、

オレンジ色の街灯の光がぼんやりと辺りを照らしていた。

お気に入りの夕焼け雲の写真撮影は、春までお預けか・・・。

やっと冬がやってくる。

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ストレート過ぎる?

こんな風に言ってみたら

相手はどう思うだろう?

迷い迷い、言葉に迷って

携帯の画面をじっと見つめる。


伝えたい感情を言葉にするのは

とても難しく、

適当な、もっともぴったり来る言葉は

なかなかみつからない。

その上、こんなこと言ったら・・・なんて

気にしだしたら、

じっと私は止まってしまう。


ストレートでいいじゃない。

それでだめなら、だめなんだ。

素直な気持ちをぶつけて、

引かれてしまうようなら

そんな相手とは

そう深く付き合えないということだ。。。


勝手に自分で納得して、

殆ど賭けのように、気持ちを伝える。

セーフなら、きっと返事はこう。


「俺も」。


何も返ってこなくても、

私は勝手にこう思う。


あのひと結構シャイなのね。

上手い言葉を考え込み、見つけられなかったんじゃないかな、って。


もちろん、「俺も」が返ってくるとほっとして嬉しくなる。



「いっぱいあいたくなっちゃいそう」


こういうの、束縛ととる人もいるだろうな。

もしくは、喜ぶ人もいるだろう。求められてると感じて。


多分返事、来ないだろうなと思っていたら

返ってきた。


答えはやっぱり

「俺も」

だったけれど。



「だいすき」って聞こえたけど

週末でもない。

彼が近所に来る予定もない。


週の半ば、妙に会いたくなって

でも、そのまま。

翌日、金曜日の夜。

あと一日で会えるのに、

やっぱり凄く会いたくなって

メールを送ってみた。


「ねー。今日の夜、忙しい?」

予想外な返信。

「20:30頃、終るよ」


来てくれた彼の首に腕を回して抱きついて、

「昨日も会いたかったんだ」とちいさく言う。

しばらく抱き合っていたら

気持ちがどんどん落着いて、ふんわり幸せな気分になった。


土曜日の夜はいつものように、

あっという間に更けて行き、

そしてまた日曜日の夜。

翌日は仕事だからと、早めに寝床に入る。

彼の腕枕に頭を乗せて、頬をよせて

長い長いキスをする。

何度も唇を合わせる間に彼がちいさく何か・・・

ん?何言ってるのかな?

「(だいすき)」

それは素早くて、声にならないほど小さくて。

私は「え?なんて言ったの?」と聞き返すことはせずに

キスを続け、自分の心の中でこう判断した。

・・・だいすきって言った、そう言ってくれたのね?・・・

止まることなく口付けている間に

どちらが先かもわからないまま眠りに落ちた。


朝。

「ゆうべ、どうやって寝たのかわからなかった。

布団まみれ、人まみれで!」


「俺も」


いつものように抱き合って何度もキスして

「行って来ます。」

会社の近くの駅で降り、

歩いていく時頬に受けた風は

優しく

雲の合間から覗く太陽は

まぶしくて

夕べの言葉は・・・と思う私の心は

これから仕事だというのに、

すっかり緩みきっていた。




彼らと過ごしたあの頃

先日友人とのメールの間にふと思い出した

昔好きだった人。

友人と同じ大学で同じぐらいの歳の人だったので

もしや、知ってる?


試しに検索してみた。彼の名前。


検索ボタンを押して

現れた画面。


え?

えぇー?

クリックして開いてみると、それは確かに

あの彼で。


追えば逃げる逃げれば追う。

一体何考えてんのよ?

若かった私は

ふん、あなたのことなんてどうでもいいの!と

一人で遠い空に飛んだのだった。

初めての一人旅へ。


帰国後、とぼけた口調で電話をしてきた彼。

そっけない私に

「○○○ ○○○○氏のところに就職決まったんだ」


画面に現れた彼のプロフィール。

語呂がよくて覚えていたその何某氏のところで働いた後

独立したらしい。

経歴は、あぁ、彼ならと思える躍進。

写真を見つけた。


あぁ、この男!

そう、この男!


家に行くとロフトで寝ていた彼。

朝早く一緒に海へ行き

波が悪いとふたりで砂の上に直に寝転がっていた。

近所の緑地に行った時

なにやらメモしたり考え込んだりするのに飽きたら

また、寝転がっていた彼。

タバコを止めたいと言って、ガムをかんで

寝るときは上の奥歯にガムをくっつけていたよね。

禁煙、したのかしら。


あの変態ヤロウ!

と口元を緩めた私の心は

驚きと

懐かしさと

妙な寂しさと

嬉しさと

過ぎ去った期間に彼がどんなに頑張ったのだろう、

そして私は何をしていたのだろうという焦りに似た気持ちで

なんだかぼーーーっとしてしまった。


タメイキをつくまもなく

気持ちが焦って、次にもうひとり。

大好きだったひと

敏感だった時代にいつも一緒にいた人の名前を

検索してみる。

まさかと思いながらも。


しかしまたもやそのまさかは

本当にまさか!になったのだった。

またしても・・・


びっくり・・・!


いつも一緒にいたから

恋人同士だと思われていたけれど

互いの存在が、自分達が思い描く恋人像とは違っていたあの頃。

一番たくさん、一緒に映画を観に行った相手。

夜中に一番長くおしゃべりしていた相手。

N.Y.と村上春樹が大好きだった彼。

夜中に自転車で多摩川に出かけたよね。

おまわりさんに止められたんだよね。

学校帰りに服を見に行ったり

本の話、音楽の話、色んな話をしたんだよね。

初めてのキスは、よだれだらけで気持ち悪かったよ!


辛かった時に、何も言わないでも

私の顔を見ただけで

「元気出せよ」と言って

頭をなでてくれたの覚えてる。


彼と私が卒業する頃、

彼と最後に出かけた大晦日のクラブで

私はその後何年も悩まされることになる男に出会った。

仲良しだった彼は、就職。

私は背の高いハンサムなキチガイと暮らし始めた。


数年後、疲弊した私に

「N.Yへおいでよ!俺んところに住めば良いじゃん」

と、疲れた私の話を全部聞くまでもなく、

電話口の向こうで明るく言ってくれた彼。

嬉しいけど、できない・・・まだ頑張る・・・。


その後彼の噂を聞いたのは、

スパイ衛星のように飛んできた同級生の年賀状で。

「パーティで、見かけたよ」

ふうん。私になんで知らせてくるのよ、もう遠い過去の人のことを。

そう思った私は、その年賀状の返事も書かなかった。


検索でかかった彼について読んでみる。

・・・凄くがんばったんだね・・・!!

今や旬の会社で、大きな仕事のリーダーとなり

超多忙な生活をしている様子。

殆どつかまらないかもしれない、日本にいないことの方が

多いのだろう・・・

でも彼はきっと、連絡さえ取れれば

きっと変わらないあの笑顔で会いに来てくれるだろう。


この変態ヤロウ!(笑)

あんたが耳フェチなの、覚えてるわよ!(笑)


それにしてもそれにしても

よりによって二人とも。

夢に満ちていた

歩き出すスタートラインまで

忘れることのできない時代一緒にいた

二人とも。


なんだか、妙な感じがして

変なショックを受けて

しばらくぼーーーっとしてしまった。


私はまだここにいる。

ツマラナイコトに時間を割いてる暇はない。


私も、頑張るよ!



自分はどうやら、外出中

久々に飲んだ薬はとても不味くて。

その匂いは昔飲んだことがある何か


何かわからないけれど、入ってる。

以前にも飲んだことがある何かが。


粒子が細かいのか

二三杯、水を飲んでも口の中に

残っている、嫌な味。

とても苦い。


これはさすがに飲めないよ。

捨てちゃおうかな。

そう思いながらも

すぐ手の届く引き出しに。


朝、電車の中で。

今朝食べたものの味を

私はよく思い出せない。

考えてみると、最近、

食べたものの味がよくわからない。

印象に残らない。

全く味覚がないのではない。

久しぶりに食べた、ごく普通のチーズケーキが

異常に甘くて気持ち悪くて

あぁ、前にもそう思ったんだ、ここのケーキ。


普段はあまり食べないチョコレートが

とても食べたくなって

会社の近所のスーパーで

チョコレートひとつだけ買った。

二三日、立て続けに

同じチョコレートを買った。

全く頭が働かない・・・そう思ったとき

ふらりと買いに行って、戻ってくる。


毎日私はチョコを買い続けるのかと

思ったら

今度はまた突然、そのチョコに

全く魅力を感じなくなる。


玄米チャーハンを食べてみたり

カボチャサラダを食べてみたり。

サツマイモをふかしたり。


色々試してみたものの

何だか心に染みとおってこないというか

体というものが

私から離れて、ただ食べ物を

摂取している。

そんな感じがする。

それなら、何を食べても同じことではないか?

不味かろうが美味しかろうが

心に鈍く、食べ物を食べているという感覚しか

残らないなら。


気持ちが反応するものを食べたい。

胃の中が一杯になる不快感が残るだけ

そんな食事ではなく。


首が熱く、肩がだるく

通勤中は殆ど目を閉じて、どこかに

もたれかかっている。

携帯電話もバッグと一緒に網棚の上へ。

読みかけの本は読まれもしないのに

バッグの中へ入れっぱなし。

何かを入れていくばかりだから

バッグの中もわけのわからないものや

紙くずで散らかっている。


ウォークマンに入れた音楽も

どれも飽きて

家でかける音楽もあってもなくても同じ。


自動的に歩きながら

友達が送ってくれたお話について考えたり

目に映る人の様子を見過ごしたり。

空を見上げて雲や月を見る。


やっと木曜日が終った。

疲れてるのかな。

苦い薬でも飲もうか。

不味いけれど、その薬の味は

どこかへ行ってしまったような私にも

感じさせてくれるから。


実際には、飲もうと思っても

飲まないのだけど、

一瞬自分が帰ってくる。


飲もうと思っても飲みたくないんだよね(笑)、って。


悩みを忘れるための散歩

お気に入りの緑の道。

遅めの昼休み。

グラウンドで見かけるのは毎日違うメンバー。

少年野球チームの練習であったり、

大学生の緩いお遊びゲームだったり。


よく、くすりと笑ってしまう。

楽しそうだなぁと。


テニスコートの横を抜けて、

緑に挟まれた坂をのぼって。

通りに出てまたぐるりと引き返す。


何も余計なことは考えず。

ただ決まったコースをゆったり散歩するだけ。



自分らしくいこう。


気合を入れて仕事しよう。



今日は更に、文章のことを考えていた。

自分のではないけれど。

頭の中でキャッチボールするように。


日常生活、疲れることが多いけれど

楽しくないことでも

楽しくしていきたい。


憎たらしい連中の寝顔。

可愛らしい寝顔。


もっと大きな人間になりたい・・・

目的は何?

体調が悪かったので、珍しく受診した。


体調が悪いとか疲れが取れないとか、もうなんだか

人に言いたくないと思うくらい、

ながながだらだらと、不調ライン上に留まっている。


もう、この前も言ってたじゃん。

いつも言ってるじゃん・・・。


自分でそう思う。


クリニック。順番がまわって来る少し前。


はやく、はやく・・・と思いながら

同時に

何で私ここにいるんだろ。


何言うんだろう?


先生の前で言う症状はどれも微妙で

辛すぎもなければ

気持ちよくもない。そんな感じ。


「まぁ、検査してもいいけれど、したからって処置もなさそうだし。

まだ若いからねぇ。お年寄りだったら漢方でも出すところだけど。

今からちゃんとしないと。気休め程度の薬出しておくけれど、

役に立たないと思う。自力でなんとか、頑張りなさい。」


何においてもそうなんだ。

答えは分かってる。

どうすればいいかわかっているくせに、

行動に移すのが嫌なもんだから、

逃げ道、楽な道をただ考えて、うろうろしているだけ。


男のことだって、そう。


どうしたいのか、何が大事なのか。

そのために、

どうすればいいのか。


なんだって、そう。

目的はひとつ。


そのために、私はいつになったら・・・


もう一度、じっくり考えてみる。

目的は、何?

好きから愛してるの間

布団に入ってすぐ

いつものように抱き合って。

互いにいつもよりも

きつく

抱きしめあって。


彼の耳元で


(すきだよ)ってまだ言えない。



朝 出かける前にまた抱き合って

何度もキスしてハグして


彼の耳元で

まだ言えない(すきだよ)。


あぁ、あと三分で出かけなきゃ。

もう一度抱き合って

やっぱり言えない(好きだよ、大好き)。


靴を履きながら、今日の照れ隠しは

「やっぱりスニーカーは楽だよね~」。


靴を履いた。

玄関に立つ私を見送ってくれる。

唇をちょっとつきだしてねだるキス

そういう時、いつもいいタイミングで

彼は返してくれる。


名残惜しいから自分でドアをしめて

黙って自転車を出す。



もう何ヶ月もたち、

何ヶ月も一緒に過ごし

ずっと前から

いつのまにかに

言うまでもなく「好き」で


すっかりタイミングを逃した

大事な言葉。


なんで言えないんだろう?

最初はあえて、言わないようにしていた。


今では・・・


好きって言葉で私の気持ち、

表しきれない。

愛してるってのは

まだ私はよくわからない。


「好きから

愛してるの間ぐらいです」?


ほんと、言葉って、難しいよ。

自分の気持ち、なかなかうまく

言い表せない。

だけど・・・

夾竹桃

急ぎの仕事があったため、今日はいつもより

遅い昼休憩だった。

前の日にブーツで歩き回ったせいで

今日は少し足が痛い。

十五年前のちょうど今頃、

二、三日、部屋で履いていたら

足にあってくるわよと

やる気なさげのスレンダーな販売員に勧められ、

なんとなく買ってしまったバイカーブーツ。

履いていたパラディウムを

なぜ公園のゴミ箱に投げ捨てたのか

今はまるで思い出せない。


十五年。

過ぎた年月は早い。

十年なんてあっという間に過ぎてしまった。


ゆるく、昼の散歩をしようと、お気に入りのコースへ。

広い通りが近くにあるというのに

とても静かで木の葉の音がさらさらと心地よい。

雑木林のように伸び放題の樹木。

その中で濃い緑の長い葉と強いピンクの花。


子供の頃に、夾竹桃には毒があると

誰から聞いたのか、とても怖がっていたのを

覚えている。

どこに毒があって、どういう風に使うのかは

聞いたのか忘れたのか、興味なかったのかわからないけれど

とにかくあの濃いピンクを怖れていたのだった。


今では冬に向かって寂しく乾いてきた木の葉の間に

明るさを添えるピンクの花は

怖くもなんともなく、むしろ

秋の終わりの何ともいえない気持ちを

慰めてくれるようだ。


過ぎていくものは楽しいことでさえも

なんだか物悲しいと思うのは

どうしてなのだろう。

流れにのって前に前に進んでいくことは

得ることも多いけれど

捨てることも多いから

つい慣れたところに留まりがち。


毒を持つほど強い緑とピンクの夾竹桃。

自分も自分らしく

それがもちろんパーフェクトとは程遠くても

たくましく花を咲かせていきたいものだ。

人の評価がどうであれ

自分の色のその花を。

朝の優しさの意味。

宵っ張りの二人が夕べは珍しく早く寝た。

十二時過ぎくらいに。


まだこんな時間だよ(笑)。


私が気付く前に腕枕用意してくれて、

ちょっとおしゃべりして。

どちらも早々に眠りに落ちて。


朝同じぐらいに目が覚めた。

腕枕の上の私の顔、彼とぴったりくっついて

身体も絡むようにひっついて。


足、重くない?


ううん。重くないよ、私の足が重いでしょ(笑)?


ううん、全然。


起き出して、慌しく出かける準備。

行って来ますの前に、ハグしてキスして。


(しらふのときも、そうしてくれるのね)


玄関で靴を履きながら、

照れ隠しにこう言った。


一週間、がんばろ~ね!


横に立っていた彼はこう答えた。


・・・一週間か・・・。



朝の短い時間で私はいつも以上に

心のチャージ完了。

優しい余韻。

甘くて。



何気無いメールの終わりに

好きだよ


大好き!


って入れようと思うのだけど。

まだ・・・。


なんでだろう?


付き合うって言葉はなんだか変。

好きなら一緒にいるし

自然とキスだってしたくなる。


好きでもないのに付き合うとか

彼氏とか彼女だとか

形で囲い込むのは大嫌い。


それは君の常識でしょ?

世間的に言えば、君達付き合ってる以外の

何物でもないでしょう?と喧嘩友達に言われた。



そろそろ、何か、言おうかな?


さて、なんて、言おうかな?!


ベルの音が鳴り響く。日向大神宮

大神宮という名前だけれど、
「大」という感じではないなぁ、
やっと、着いた、ちゃんとあった
日向大神宮。
湿気を含んだ緑と、神社のイメージにあう
ねっとりした、しかし固く締まった土。

誰もいない。
土の色と、無秩序に生えた草木と
建物の黒くくすんだ木材の色。

とりあえず、奥まで進んでみる。
どこやらか、非常ベルの音が鳴り響いている。
静かな朝の中、皆を起こそうとする
目覚まし時計のように。

時折、ぴたりと音が止まる。
どうやら、建物のひとつの柱についている
古いベルが、寝ぼけたようである。

すぐにまた鳴り出した。
場所の雰囲気に全くそぐわない。
騒がしい。
しかし、誰も出ては来ない。

ここは、もしかしたら、朝より
夕方の方が似合うのかな・・・。
ちょっと調子外れたなと感じながら一回りし、
引き返した。

辺鄙な場所なのに、木々に囲まれた崖道を
歩いていけば、南禅寺まで行かれるようだ。

お布団が。広いです。

連休がある週は、もう何も言わずとも

四日連続で彼はいる。


もういい加減寝なきゃ


もう寝よ~


明日仕事だから、寝なきゃね!


仲良く並んで、布団に入って。

たいてい彼が私のほうに腕を伸ばしてくれる。

私が彼の腕を無断でぐいっと引っ張って、

私の頭の下に引き入れるときもある。


声を潜めて昔話をしながら、ちょっと笑ったり

その日の可笑しかったことを話したり


話し始めるときりがないので適当に


おやすみー。と言うと、

彼は私の大好きな落着いた声で、

おやすみ。と言ってくれる。

それと同時かその後かに

私は手を伸ばして、

彼の顎をこちらに向かせて

ちゅっと唇合わせる。

殆ど同時に口付けあうのだけれど、

たいてい彼の唇が私の唇を巻き取るように

つかまえる。

ほんの一瞬。

彼の頬に私は額をぴったりくっつけ

彼は空いたほうの腕で、私の肘を優しくつかみ、

身体をきゅうっと引き寄せてくれる。


おやすみの後に、まだおしゃべりしてしまう時は、

無理に黙る。そうしないと終らないから。

すると、すぐに彼の寝息が聞こえてくる。

それを聞くと、私もとてもくつろいで、

彼の寝息がいびきに代わる前に

眠りに沈み込んでいく。


平日は、日中夫々の生活。

布団に入って、あんまりに布団の上が空いているので

どこで寝たら良いものか少し落着かない。

彼はほんとに上手い具合にすっぽりと

私の生活の空間の中に入り込んでいるなぁと思う。

そう、とても具合がいいのだ。

そんな彼がいない夜。

不思議と、寂しくはない。

なぜなら、彼がいるとき、十分に

私は幸せ充電しているから。

あの酔っ払い

どのくらい覚えているのか

どのくらいいつもの彼に近いのか


きっと殆ど忘れてる。

きっと、酔っ払っているから出来ること。


酔いたいのかな。



酔っている夜から

いつもの彼に戻る朝へ

どんなふうに繋がっていくのだろう。


ずっと、なんとなくでも繋がっているのか

それとも、夜は切り離されているのか?



ねぇ、酔っ払い殿。

酔ってなかったら、言ってくれない、してくれない?


週末週明け箇条書き

土曜日。

保育園の運動会に遅刻。

「堂々のご登場で!」

夕方到着した郵送物を見て慌てる。


日曜日。

昼過ぎてから外出。

江戸東京たてもの園へ。

閉園時間ぎりぎりで見物終了。

帰りに新宿の夜景をちょっと眺める。


月曜日。

前日から風邪症状が悪化。

鼻のかみ過ぎで鼻が痛い。

珍しく昼過ぎまでごろごろ。


火曜日。

電車がまた遅れている。

体調いまいち。

なんとか仕事。

夜も家事大量。

まだ寝れない。

鼻が痛い。

寝たい。

明日までの提出物だけ片付けよう。。。




気のせい?と思うその「気」自体が迷子

ゆっくり生活、と考えて、

あ、「スローライフ」?

そして、次に

「ロハス」

ついでに、「癒し」・・・


どれも好きではない言葉。


ある言葉が流行ることで、本来の意味と

違ってくるのはよくあること。

誰もが言うようになると、なんだか言葉が薄っぺらになっていく

そんな風に思うのは、単に私の気のせいか。

流行ると好きでなくなるっていうのも、どういうことだろう。


自分が、特別な誰かだとでも思っているのか?


「工場」の写真や見学が流行っているという。

「あべする?」が流行言葉になっているというのは

実は朝日の捏造だったと言うし、

それも本当だか分からないが、

中国のダンボール肉まんの事件もあったことも考えると、

もう何が何だか分からない。

ニュースなんて

所詮、消費のための広告なんだ!

うそとかホントとか考えるまでもない、何かの意図があって

操作されているものが大部分なのだろうし・・

と考える。

そんなものに動かされるのはアホらしいから、

もう、知らないでいいやと思うこともある。

実際、今の私にニュースが役立つのは

誰かと会話するための、ネタとしてだけ。


(工場が魅力的だなんて、分かってる。

私は夕方の工事現場が好き。)


ごちゃごちゃしすぎて、何が何だか分からない。

色々なものを断ってみようか。

自分がどうしたいのか、何したいのか

どう思うのか、この気持ちはなんなのか、

余りにも整理していないままでいたら、

何が何だか分からなくなってきた。






時間が かかる。時間をかける。

この前彼に会ってから何日たった?

それにしてもちっともあっちから

連絡してきやしない。

いつも私からばっかりなんて、馬鹿みたい。

もう一日、もう二日、待っていよう。

そう思いつつ、毎分のように相手のことを考えていた。

そんな時代がありました。


メールが来た、メールが来ないなんていう時代を

想像すらしていなかった頃。

携帯なんて、超多忙な社長さんくらいしか持っていなかった頃。


毎朝イライラするのよ、なんで、なんで、なんで

そんなに時間、かかるのよ?

「○歳になったら直るんじゃない?」

あんた、それ、去年もその前も言ってたじゃん~~

「だって、これが僕のスピードなんだから、仕方ないよ」

・・・・・。

「それにママ、急いでやったら、滅茶苦茶になるよ。

滅茶苦茶でもいいの?」


そのイライラも、気がついたらちょっとは少なくなってきた。

いつの間にかに、彼の速度が

確かに上がってきたからだ。


突然体調崩した長女。

うんち出ない、ご飯食べない。

平気で食べず、あっという間に痩せて。

少し、好きなものを少しだけ飲み物だけ。

なんだか顔が膨れてきたと思ったら、おたふくかぜ。

食べれない。痛くて。

食べないから、やっぱり出ない。

おたふくが治っても、おなかの調子がよくならない。

病院へ行く。薬でなんとかする。

でも自然に食べたりトイレに行ったり、

いつになったら・・・

保育園で、お昼の時間に涙。

今日も、食べれませんでした。

それがある時から、以前のように普通のものが

食べれるようになった。

でもあまりにもしばらく、自然にうんちをしていなかったので、

身体が忘れてしまったみたい。

でも、内臓はいっぱいになる。

トイレで出ました!


随分時間かかったような気がする・・・。

ほんの一ヶ月内の出来事だけど。

まだ完全ではないけれど、

ほっとする。

時間かかるけれど、大丈夫なもんなんだって。


待っていれば、いつの間に。


自分がやらなきゃいけないことがある。

やることがいっぱいある。

やらなきゃ、やらなきゃ・・・

そして毎日へとへとになり

いつの間にか夜も更けて、また朝になり。


速度を上げてやらなきゃならないことも

あるし、逃げられないこともあるけれど、

時には自分がいくら急いで何したって

どうにもならないこともある。


久しぶりに、座ってテレビを見た。

一番ちびが、すかさず膝に乗ってきた。

画面には、子供向けの海外ドラマ。

マリー・アントワネットの一生の半分を

一時間もかからずに。

画面に見入る子供達が

時折夫々の疑問を私に投げかけてくる。

「これって、日本の、何時代?江戸時代?」

「何?この、ぶつぶつ?!」

「どうしてこんな髪型なの?」

「これから、怖いの~?血ぃ出るの?」


こんな風にゆっくり過ごす時間が

これもまた、意味を持つのだろうな、

ずっと後にじんわりと。

そんな風に思いながらしばらく座っていました。


のんびりに、あこがれる。

あんたはのろいんだから!と言われていた私が。



独り言 ひとりごと 独り言。

そこそこ寝たはずなのに、鏡に写るのは酷く疲れた顔。

それでも自動的に出社する。

会社に着くまでの坂道。

布団の中に戻りたい、大丈夫かな、今日・・・

などと思いながら。


締め切りというのは凄いものだ。

今日の夕方までに、などと言われると、

もう必死に集中しようと頑張るものだが、

特に締め切りがない仕事だと

どうもだらだらしてしまう。


今日はイラストレーターでアイコンを作っていた。

ショッピングカートやダンボール、松や桜、

上手くいくと嬉しいものだが、

型抜きなど、ちょっと途中の動作を間違えていると

まるで思うように行かない。

作業のスピードが著しくダウンする。

しかし、その仕事も、いい加減今日中に

終らせなくては、

だらだらしていても、勝手に終ってはくれないのだからと

座りなおして、やり直す。


昼に近所のファミレスに行って、一杯160円のコーヒーを頼む。

顔見知りのウエイトレスは、私が何を頼むのかも

どの辺りに座りたいかももう分かっていますという風。

ファミレスで、昼の時間に、コーヒーしか頼まず、

本を読んでいるのは、最初はちょっと悪いかなとも思ったが、

今では、もうそういう人だと認識されているようだから、気楽だ。


ふと小説の表紙を見ると、

「幸田 文」

と書いてある。

あれ?文子ではなかったのか??

再びページを開くと、やはり「文子」と呼ばれている・・・。


午後なんとかアイコン作りは終らせて、また先週の続きである

VisualBasicの方にとりかかる。

以前に自分のテンプレートをいじっていた時は平気で朝まで

あれこれ試行錯誤していたものだが、勉強になるはずなのに、

いい加減、もうやらないで済まないかと思いながらも

のろのろと進めていく。そのうち終るだろう。


四時ごろになって、どうにもそこに座っているのが

嫌になってきて、外へ出ようと思ったが、

客の相手などしているうちになんとかやり過ごせた。


帰りの電車では朝、昼に読んでいた本の続きを読む。


なんとも言えない、濃い小説だ。

何かが起こるという面より、気持ちの上で。

あぁ、そういう気持ち、自分のとは違うけれど、

あるよな、あるだろうな・・・などと思ったり。

綺麗ごとではない。


私の全く知りえなかったことも沢山書いてある。

人間国宝のような人を家族に持つと、大変なもんだな・・・

世の中からの預かり物として、なんとか生きながらえて貰おうと

必死になる様子。

その名前を使いたくないけれど、使って、それでも断られた時・・・。

また、お見舞いに来た人などが、様子を慮れば分かろうものを、

ああすればいい、こうすればいいと言って来る。

その度に、病人の家族は奔走する。

暑いさなかにもう殆ど食べ物が喉を通らなくなった病人のために、

魚屋にまでも氷を求める。

戦後二年目の夏に。

父を満足させるために、生きた海老を買いに列車に乗る娘。

その父、幸田露伴の気難しさと言ったら・・・・当時はそんなに珍しいことでは

なかったのかもしれない。

家事で汚れた服で、父親の前に出るのも憚られた、

それは極端な話なのだろうか?


今のお父さん達・・・


ちなみにこの本の後読みたいと思っている本も、

娘が書いた父に関する思い出の本。

私自身の父は、52歳で、癌で死んだ。

癌と分かって二週間後に。

その父と私はよく似たところがあったせいなのだろうか、

父が死んでもあまり欠落感がない。

ではなぜ、父親についての本を読んでいるかというと、

うちの子供たちにとって、私が父役でもあるのだから、

もっとしっかりしないと、と思ったからだ。


離婚してすぐにも、

「大変でしょう?再婚は?」と何度か言われた。

が、もうすぐ離婚後二年になるが、再婚話は

人事のようである。

昨日の記事にも書いたが、

「手ごろだからと都合よく利用されて捨てられる」

と喧嘩友達が言ったように、

確かにそんな風、まるで娼婦か、暇つぶしのように

扱われたのかもしれないということも

何度かあった。捨てられはしなかったが。

そう、利用されることはあっても、

まだ捨てられてはいない。

自分から先に、離れたから。


幸田 文の本の中にもあったが、

そう、相手が誰であれ、人に依存しすぎてはいけないんだ、

依存することで、自分が弱くなり、

悲しくなるとき、もっと悲しくなるから。


今朝電車の中で、発見したこと。

曇り空は曇りのグレー一色でしかないように見えていたが、

よく見ると、背景のグレーより、ほんのり明るい白い、

もくもくとしたラインが連なっているのが見えた。

昼の空に白い月が見えるように、

灰色の空にも、白い雲の模様の端々が見えるんだなぁと。



どんより雲

昨日の記事にも書いたよく喧嘩する友達。

お互いよくもまぁ、こんなにくそ意地悪いことが

口をついて出てくるもんだと驚く。

相手の言うことによると、私は

「一般常識から言うと、とんでもないアバズレで、

本を読んでいるとは思えないくらい非論理的。

利用価値がなくなったら捨てられるのに、

まるで疑うことなく、誰でもいい人だと思い込む

おめでたい奴」。

私は私で応戦するものの、なかなか上手く言い返せない。


が、日頃から、なぜかその相手に対してだけ、

それこそ今話題のエリカ様のように

物凄く態度が悪い私。

ほんとに私は、実はとんでもなく性悪なんじゃないかと思う。

相手に釣られるのが悪い癖と言われてもいるけれど、

自分でもそんなに相手を驚かせるほど酷いこと言っているという

自覚がないほど、当たり前のように酷いことを言ったり

したりするらしい。

悪いことをしているという自覚があるより、

そのことに気付かないのはもっと悪いと

お坊さんの学校に通っていたその相手に

追い討ちをかけられる。


悪いことをしている自覚がないから

当然素直に謝る気にもなれないのだが、

とても胸糞悪くはなる。

自分の態度についてと、やりとり(喧嘩)の中で

相手に言われることとの両方で。

だったら、そんなの相手にしなければいいじゃないと

言うことになるのだろうけれど、

その相手はいつも私が本気でぶちきれる寸前で

懐柔策に出る。


誰とどうなっても、出会いは何かの縁だから、

おそらくその相手と自分の関係が続いていることにも

意味があるのではないかと思う。

自分の中の汚い面を見せ付けられるという?

若い頃、よく自分はきっと偽善者なんだと思ったが、

なんでそう思うのかはよく分からなかった。

自分が驕り高ぶらないでいるために、

時々自分の悪さや愚かしさに気付いて、

謙虚になることを思い出させるために、その人はいるのか?


あまりにも疲労して、相手を攻めるよりも

あぁ、その通りです、

そう、きっと自分が気付いていないだけなんだ、

と結構暗い気分になるのだが、

そういう時は人との接触をする自信もなくなり、

大抵、読書に流れていく。。。。


相手が言っていることが本当とは限らないのに

自己嫌悪に陥ったり、卑屈になるなんて・・・

とも思うが、それくらいで揺らぐぐらい、

自分の自信も大したことがなく、

物事もよく分かっていないということだ。


誰かが卑屈になっているのを見るのは

ウンザリするしから、私は昔から

がっくり来ている時は、人を避ける。

だからそういう意味でも、本はいい。

そうこうしているうちに、

あっという間に立ち直って、けろっとしている。

やはり死んでも治らない、能天気なアホなのだ。


自分ではそうとう沈んでいるように思えても、

実は一時的なもので、

人には

学習能力がない!なんていうくせに

そういう自分が一番わかっていなくて、

何度も失敗を繰り返す。

数パーセントずつくらいは

勉強になった、成長したと思いたいところだが。。。。

話下手

よくしゃべるねぇと言われる時は、実は気を使っていたりして。

友人には嘘だーと言われそうだが、実は、話言葉は苦手。

電話は特に、相手によっては、困ってしまう。

なかなかぴったりくる言葉がなくて、探しながら話すので、

電話のように、黙り込むわけにはいかないものは、難しい。

言いたいことは沢山あるのだけれど、うまく言えなかったり、

意外と意味が通じていなかったり(それは自分のせいで。)、

思いもよらず、誤解を招いたり。

そういう時は、大抵、原因すら思い出せないほど、

考えなしに、とにかく適当な言葉をつないでいるだけだったりする。

(無責任だなー)


そんな風に伝わったとは!と驚くとき、

悪意は全くなかったでは済まされなくて、

やっぱり、もうちょっと、気をつけて話さないとなぁと

後で反省する。

勢いでしゃべっていると、ついつい、受け取る相手の気持ちへの

配慮に欠けてしまうから。

しかし、自分ではなんてことなく言ったことでも、

相手が必要としていることだったら喜ばれるかもしれないが、

時には押し付け、うっとおしいだけのこともあるだろう。

そんな風に考えながら話すのもどうかとも思うけれど、

あまりにも考えなさ過ぎなのは、もうこの歳では許されないかと。


わからないけれど。


相手に対して、言うことがころころ変わるねー!と言いつつ、

自分もそうだったりするのかもしれない。

なぜなら、言ったことすら覚えていないときもあるから。

ほんと酷い話だ。

やたらよくしゃべる友人と、よく喧嘩するのだが

(その人とだけ喧嘩ばかりする。)、

もういい加減、同じことの繰り返しで疲れてきたので、

当たり障りない話ばかり振っていた。

それもそれで、いい加減に振ってしまうもので、

相手がそこに乗っかってきて盛り上がる頃には、

こちらは考えなしで振っただけだから

すぐ飽きてしまう。

すると、興味がないとバレて、また文句を言われる。

はっきり答えようにも、言葉が見つからない時、

黙っていると、曖昧にしたと責められる。


言ったら喜んでもらえるかと思うことも

状況によってはありがた迷惑にもなる。


そんなことを考えていると、すぐ逃げ出したくなって、

隠居したいだなんて思ったり。

こうして書く言葉は急かされないので、まだましかな。

話し言葉は目に見えないけれど、それによって起きる感情も

相手の感情も、目に見えないけれど、色んな重さを伴うことになるので、

話し言葉って、本当に難しいなぁ、と思う。

苦手なんだから、なるべく黙っていましょうとも考えるが、

失敗してこそ反省するので、やっぱりもっと場を踏んだほうが

いいのかもしれない。


なんだかよくわからないな。

言ったほうがいい時と言わない方がいい時という

当たり前の判断も自信もてないくせに

思ったらすぐ直球で口から言葉・・・

そういうことが、9割ぐらいあるか。


話下手ということをもっと自覚したほうがいいなぁ、

などと思いながら先日借りた本は、

幸田露伴の次女、幸田文子のもの。


文学博士、学士院会員、芸術院会員、文化勲章・・・

幸田露伴は

「あらゆることについて何をすべきか知っていて、

言葉で情をかけるのではなくて行為として示すことができる」父親

だったそうだ。その露伴のことが書いてあるということで、

久々に今時の文庫よりずっと小さな文字で書かれている文庫を

時間を見つけては読んでいる。


言葉で現せなかったり、話し言葉はどうも上手くないので、

幸田露伴の「行為として示す」はとても興味のあるところだ。

そういう人でありたいが、

私の喧嘩相手は、はっきり言わないのは無責任だ、

言うことで、意思表明なんだから!と以前言っていた。

そういう相手に、私はいつも、口先だけのやつだと言ってしまう。

大人げないね。


それにしても、秋というのは過ごしやすいせいか、

気が緩んでどっと疲れが出るのを許したり、

余計なことを考えてしまったり。

どうも、秋は気分もちょっと色あせて

薄暗い感じになってしまうようだ。

黙って読書でもして、勉強したほうが無難かな。


プロフィール

しゅま子

  • Author:しゅま子
  • 33歳から、3人の子供のひとり親となり、40歳越え、現在43歳。40で、いろいろ考えるし、身体も変わると聞いていましたが、ほんとに変わってびっくり。成人の2回目のよう!
    と驚きつつ進みだした40代。文字通り、中年!40代だからこその迷い、多々あり・・・
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