黒雲立ち込める嵐山・・・新緑が深緑になる頃思い出す⑩

阪急の嵐山で電車を降りた。
観光スポットの嵐山は一体どちら?と
思うほど、人も少なく、周りに何もない。
直進していくと嵐山公園の中に入っていた。
公園の名も後から検索して調べたから知ったくらいで、
川沿いの通り道的な、そっけない公園であった。
ただ、日陰やベンチがちょこちょことあり、
川を眺めながら休憩するにはいい感じである。

川に近づく途中、時代劇の撮影をしているらしき団体を
見かけた。
休憩時間らしく、なんだかダラダラ、ふらふらとしている。
着物姿でアイスクリームを舐めている人もいた。
日差しが強くて、居るだけで体力消耗しそうな暑さなものだから、
団体のメンバーも口すくなである。

鳩が数匹、嘴で地面をつつきながら歩いている。
低い潅木の下のベンチに腰掛ていたら
川にもっと近づいてみようかという気になり、
緩い斜面になったところへ移動した。
暑い割りにやはり川の水の近く。
周りが白っぽく見えるほど日差しが強いのに、
かすかな風は涼しげだった。

これから向かおうとする、いわゆる観光スポット方面を
見ると、上空に真っ黒な雲が広がっていた。
前日の朝の平安神宮での土砂降りを思い出す。
今日も不安定な天気のようだ。
歩いて向かう最中にでも降り出しそうな気配である。

どうしようかと迷いながら、渡月橋を渡ることにした。
渡月橋から目の前の風景がいかにも
嵯峨・嵐山といった風の平らな土地に
一定の高さの濃い緑が見える。
以前に訪れた時も暑かったような気がする。
夏ではないのに暑かった。
日陰のない道を長時間歩いて、
行った先にもたいした驚きもなく
引き返しようにもきっかけがなく、
どうしようかと立ち止まったシーン。
確か、脇に大きな池があった。
それだけ覚えている。



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あぁ、ひょんなところで・・・・初めての夜のデート?

あれぇ?どうしたのー?

いつもと違うじゃん!

いつもとぜんぜん違うよねぇ


などと冷やかされている彼。

躊躇した理由はそういうことだろう。


○ちゃんは×のこと好きなの~?

×はねぇ、家に死んでる一号とか

二号とかいるけど

大丈夫よぉ

死んでるから


ケラケラ笑いながら、彼を茶化す。

大きな身振り手振り。

40越えているとは思えない、若い格好と化粧。

見ているだけで面白いひと。

周りがいじめても、冗談は冗談で返す。


○ちゃんはー、×とどういう関係なの?

どこで知り合ったの?


質問とおふざけがしばらく続き

私は笑う。


その日カウンターの中にいた人の噂は

だいぶ前から聞いていた。

私と同じ高校出身で、ひとつ下の

俳優の卵。


私が卒業した学校の卒業生は

殆ど固い路線に進んでいくので、

バイトしながら俳優を夢見て諦めていない彼は

傍から見たら

私と同じく、道を外したということになるかもしれない。


同じ高校ですよとなんとなく言ってみると

バーテンの彼は

「え!何年卒?」

ひとつ上だと言うと


「えー!!思いっきりかぶってるじゃん!・・・うちの姉と同じだ!!」


え?!え?!

・・・・・なんで気づかなかったんだろう・・・

そう、何度も聞いていた彼の名前。

その苗字を漢字に当てはめて、はっとした。


「○ちゃん、苗字なんていうの?」


あ~~、私のことは忘れてww


「あ~~、見たことある、絶対見た!」


・・・なことないよー知らないよー

絶対見たことないって!


高校時代の私は、クラスを越えて、学年の中を

浮遊する存在だった。

というのは、当時から変わり者と呼ばれていたのだが、

いい友達に恵まれて、枠なしにあちこちに場所を持っていたから。

クラスは一緒になったことがないのに、

仲良くしてくれる友人達がいた。

アウトサイダーだったのに

なぜか目立つタイプの女の子に好かれていた。


その中の一人が、そのバーテン君の姉だったのである。

しかも彼女とは、よく一緒に通学したのだった。

帰りは別。クラスも別。

一緒に通学するだけの友人。

しかし、熱く、明るく、頑張りやで優しい彼女は

今でも覚えている数少ない高校時代の友人のひとり。

卒業後、一度も会うことはなかったが・・・。


高校時代だけでない、二十歳ごろ、一番滅茶苦茶に生きていた頃もそう。

自分としては、思い出したくない恥ずかしい時代。

けれども彼女には、会ってみたい気もした。

きっと変わらずスムーズに話が進むだろうことが

想像できるから。


言われてみると、確かによく似ている・・・

彼女が気にしていたちょっと長い顔。

色の薄い瞳。

なで肩。細めだがしっかり筋肉のつきやすい身体つき。

ふざけていても感じられる真面目さと優しさまで似ている。

そういえば、彼女の口から弟の話が出たこともあった。

内容は覚えていないが、仲が良いんだなと感じたのだけ

覚えている。



あぁ、しかし、・・・なんという偶然・・・。


朝になり、電車に乗る。・・・新緑が深緑になる頃思い出す⑨

まるでそこに住んでいて、通勤する人のように
朝の電車に乗った。
しかし、その感覚は、地元民ではなく、
何年も前にパリでふらふらしていた頃の、
よそ者的なもので、旅人だった。

実際、旅人だから。。。

最初、京都に最寄の大阪府内に住む友人の
家へと向かう。
なかなか、機会がないので、家に行ってみないかと
いうことになったからだ。

友人宅に行き、へぇ、いつもここで過ごしてるんだー
などと思い、
友人のバイト先を覗き、
そこでもまた、へぇ、ここで働いているんだ~
と思った。

何だか特徴のない、フラットなイメージの地域であった。

再び電車に乗って、今度は嵐山に向かう。

一気に夜へ・・・新緑が深緑になる頃思い出す⑧

友人に追いつき、その後河原町周辺をぶらつく。
時間がたつのは早いもので
そうこしているうちに夕方を過ぎていた。
友人の仲間が集まってくれて、
一緒に夕食を食べる。
へぇ、こんなところに、と思うようなところに
あった店で、美味しく食べて、楽しく過ごした。
元々、基本は独りで行動する性質の私にとって、
「仲間」が集まっての食事というのはとても新鮮で、
メンバーも素敵な人たちだったので
心に残る夕食となった。
いいな、また、そんな機会があるといいなと思った。

一旦場所を移してしばらく過ごした後、解散。
だんだん眠くなってきた・・・夜だもの・・・
一日遠足した後のような疲れが
ゆるゆると私の体を・・・

一気に行きます。・・・新緑が深緑になる頃思い出す⑦

清水寺の舞台をちらと覗き見て、
左折し、高台寺や円山公園周辺を経て
一気に知恩院まで歩く。
京都に何度も来たことのある私と、
京都が日常風景の一部である友人とでは
そんなものである。
後になって、もう少し拝観してもよかったかな
と思ったが。
知恩院から祇園方面に向かう長い階段の上に立つ。

下から上でなくてよかった。。。

日差しはどんどん強くなっていた。
階段を下りて祇園を過ぎ、
鴨川へ。

太陽が真上にあり、川の両岸には日陰が見当たらない。
川にかかる橋の下に行き、しばし休憩。
鴨川の周りのイメージは「低い」。
あまりにも日差しが強いせいか、風情も何もない。
両膝を抱えて足先の川の流れを眺めていた。

ふと顔を上げると、横に居たはずの友人の姿がない。
辺りを見回すと、川から通りに向かっている友人の
後姿が。
え?おいてきぼり?
ちょっと待ってよーと慌てて立ち上がる。

ふたりは つがいですか?・・・初めての夜のデート?

路地を抜けて、踏切を渡る。

通りの反対側の店を遠目に覗きこむ彼。

すると、店の中からひょこっと顔を突き出して

手招きしている人が見えた。

最初躊躇していた彼。


そのわけはわからないでもない。


手招きされると、嬉しそうに通りを渡り、

開いたドア口へ。

店内の客のスペースは、扉の幅しかなく、

カウンターと長椅子があるだけだ。

つめても7人くらいしか座れないだろうか。

溢れた人は、ドア口に立つか、カウンターの中に入るらしい。

椅子の端は、何か板のようなもので延長している。

カウンター内には男の人三人入れるくらいのスペース。


椅子というより、ベンチに二人、先客がいた。

長髪を束ね、痩せた眼鏡男。

整形風で露出度高く、派手な中年女性。

カウンター内には、その日のバーテンである

明るい感じの古風な男。

彼らはみな顔見知りである。


あれ~、このかわいこちゃん、誰~?

あ~、だから最近来なかったんだ!

紹介してよ~

どこから見つけてきたの?

あのー、ふたりはつがいですか?


彼も私も笑いが返事。


だって、ほんとに答えようもないんだもの。


奇妙、でも彼らにとってはいつもの、夜が始まった。

本物ではないとしても

床に就く。

先に横になった彼の隣に。

彼の腕をひょいと自分の頭の下に

引き込んで。


今日はだいぶ涼しいね。

これぐらいなら眠れるね。


寝てはいないけれど

私は黙る。

寝ないといけないから。

彼も黙っている。



「おやすみー」と小さく言ったら

優しい、私の好きな声で彼も言う

「おやすみ。」

そっと、私の肩を引き寄せて。


二人の間に何もない。

私は彼の彼女ではない。

先も見えない。

どちらも踏み込まない。


肩をきゅうっと引き寄せた腕には

何の意味もないのかもしれないけれど、

私はふうっと安心して

すうっと眠りに落ちていく。


幸せってなんだろうね。

出さない メール

「お願いだから そのナタデココジュースを
私にかけないで。
そう心配しながら朝の電車に乗っています。
電車内で缶ジュース。
しかもナタデココだなんて。


瞼の具合はどうですか?
仕事 頑張って下さい。」

そういう私の目も過労気味で、黒字が緑に見えて
驚いた。
彼へのメールは彼が私を思い出すまで お休みしよう。

彼のホームグラウンドへ・・・ 初めての夜のデート?

下北沢に着いた。

さて、どこへ行くのかな?

彼について、細い路地に入り、

狭い急な階段を上がっていく。

シンプルでおしゃれな感じの店。

レゲエがかかっている。

今時の。


天井の高い広々としたスペースに

低いテーブルとソファ、

木のベンチ。


カウンターのところに数人のお客。

ピークは越えたのか、空いている。


レゲエと彼、なんか不思議。

グラムロックが好きな彼は

レゲエなんて憎んでるとでもいいそうなのに。



「いつもの店長と違う」

普段は違うスタッフで、曲も

好きなのをかけてくれるらしい。

たまたまイベントの日だったようだ。

スクリュードライバーを頼んだら

どう考えても、グラスの縁の塩が多すぎ・・・


あら。あれ。

また同じようなの頼んじゃったな。

昔はやたら甘いの飲んでたな。

カシスソーダとか

カンパリとか。


グレープフルーツハイに

ジントニック

スクリュードライバー。

柑橘系の酸味と

透明に近い液体。


そんな気分。


どんな気分?

甘えすぎず、クールに

楽しい大人の夜・・・?


しかし、DJが居るにもかかわらず、

ただレコードかけているだけで

盛り上がりに欠ける。


トイレに行ったら壁が真っ赤だった。

濃い、赤。


道路際の窓の方へ行って

外へ出てみた。

電線だらけの細い路地が見えた。

遠い昔に遠い国のベランダから見た

暑い深夜の薄明かりと

ねっとりした重い空気を思い出す。


「なかなか見晴らしいいでしょ?」

その日の店長が言う。


「そうですね」笑って返して


「ピークは混んでたんですか?」


「いやー、ずっとこうですよ。

ずっとマグロ。」


彼のいる席に戻る。

ビールを飲んでる大人しい彼、

何を考えているのかな?


「次行こうか~」と促す。

次、行きたいのは彼の行きつけの、

彼から何度も聞いた狭い飲み屋。


私の気持ちも雲のよう

「つかみどころがない」


「やっぱり、変だよね。何考えてるのかよくわからない」


いろんな人にいろいろ言われてきたけれど。

思ったことは結構ストレートに

言う方だけど


そう

言えることなら

言葉にできることなら

簡単に言葉に言えることなら

私は言う。


うまく伝えられない

ちゃんと伝えられそうもないことは

言わないだけ。

言えないだけ。


丁寧に言いたいからこそ

言わないだけ。


心の視界が広くなったり

極端に近くなったり。


ほどほどがない。


「極端すぎるんだよ」

そんなことも言われたな。



近づきすぎは

深く海のそこに沈んでいくよう。

一気に沈んで

苦しくなって浮上する。


ふわりふわりと

境界線のない中を

遊んで

ちぎれたりふくらんだり

大きくなったり

いっきに吹き飛ばされたり。

雲のように。


「早くあいたいよ」


「俺もです。」


「ほんとおに?」


「本当だよ。」


会いたい会いたい逢いたいって

暑くて長い一週間

思っていたのにね。


「何考えてんだかわかんない男だよ」


「言っとくけど、彼はカタワだからね。」


そんな彼の言葉は

恋愛でクール60%保っていたい私と同じ?

あとで痛い目にあわないように

どこか引いてる。

本当は凄く優しいくせに

ひどい言い方してみたり。

本当の優しさと違って

実は残酷な優しさで

あいまいにして

後で痛い目にあう。


怪我する前に終わりにする私と違って

彼は怪我するまで終わりにしないけれど。


体調もあんまり良くなかったみたい。

仕事でも頭痛い問題もあったよう。

「バックグラウンド抜きにして一番好きな人、

その相手はきっと、気づくはず。一番好きだって」

といってた彼の、バックグラウンドある女の人のことでも

ちょっと忙しいみたいね。


いつも抱き合ったら

すぐにエッチになる彼。

あんまりいつもそうだから、

ただエッチしたいだけなの?

それとも好きだからそうなの?

そんな風に思ったこともある。


あまり時間のなかった

日曜の午前中。

唇の端に小さくキスしたら

小さくキスを返して

小さく唇からませて

優しく強く私を抱きしめた。

暑い部屋でぐっと私の腕を

引き寄せて、

ぎゅうっと包み込むように。


暑い。

それでも彼はそのまましばらく

私を抱きしめていた。

言葉はなく。


前の晩の一言が

私の頭の中で浮いている。

「今付き合っている子の・・・」

何度も聞いた

その子とは将来はありえないとか

長く付き合いすぎたとか

反対方向にいくとか

人としていい子なんだけど

女として見れないとか。

酔ったときにぽつりと言ってた

別れないといけないのに、

言えないんだとか。


それでも離れたり付き合ったり

十年も知っている人、

そして

彼の

「付き合ってる子」と言われる人。


私は遠い目になる。

何が本当だとか考えるの、嫌。

本当に彼は私を一番好きなのか

それともやっぱり彼は、彼女の彼なのか。


そうね。

きっと彼女の彼なんだよ。


去年の夏。

相手が何考えているのか分らなくて

いらだった私は、さっさと言った。

別れようって。

「別れる気はなかった」

そう言ったひとのこと

凄く好きでたまらないときもあった。


暑くて私は

イライラするのかしら?

暑い日差しは私があれこれ考えるのを

阻止してしまう。


メンドクサイ。


空を見上げて

雲を見る。


私の心の視点は 抱き合って

距離を失くすほど近くに居るひとのところから

一気に高い高い上空へと向かう。


どんな気持ちを込めて彼が抱きしめてくれたのか

考えようと思わない。

彼女になりたいとかっていうのはないけれど、

彼は彼女からの借り物なのかもしれないけれど

そんなことも もういい。


私は空と雲のことばかり考えていた。


恋愛小説は何度も読みたいとは思わないの。

同じロマンスはね。


私の気持ちは

どこへ行くのだろう・・・

飛んで行け・・・

誰よりも大きな腕で私を包む

その自由な空へ


いつもいてくれる

空は何にも言わないけれど
見上げればいつも
そこにいてくれる

言葉はかけては
くれないけれど
毎日いろんな表情で
語りかけてくれる

大小様々な ちぎれたかたまりの雲
ところどころ
端っこがつらなっているのは
手を繋いでいるようでもあり
はぐれまいと、服の裾をつまんでいるようでもある。
その広い庭で遊ぶ雲達

昼にはたくさん見えたのが
夕方には風に散らされて

空は真っ青。
ほんとに雲ひとつないのか
私は視界に入る空の隅々に目をやる。

熱風が頬を撫で
身体を優しく包みこむ。
少々暑苦しい抱擁。

好きな匂いはなくても
しっかりした感触はなくても
そうして毎日私を待っていてくれる。

きっと明日も。


夕方の派手過ぎる不思議な色合いは
サーモンピンクや白っぽいオレンジ 青みがかったグレーなど
空の気分次第で
西のキャンバスは
絵の具をまかれる。

夜中は 濃い暗い夜もあれば 灰色がかった紫の時もある。
そんな夜は まだ起きている私に付き合って
空ものんびりぼんやりしてるよう。

夜明け頃
まだ多くが寝てる時間
特別素敵な空に会える時がある。


映画のような夜明け。

自分の存在のちっぽけさと

平和な朝を迎えられること
そしてまた一日
日常が始まることを

大袈裟に何か感じるわけではない
すーっと?
じんわりと?
そっと ほんわりと
ちょっとだけわくわく?
小さな気合いも入れて・・・
いろんな気持ちが小さく詰まった塊を
感じる。

境界のない何かを受け入れる。

いつもいて
たくさんのものをくれる空。

大好きなひとよりも
もっと好きかもしれない。
ずっと、ずっと好き。

いつもそこにいて

早くあぃたぃ!

暑さのせいかな?

週末までが遠くて

遠くて。



私のメールに対して

すぐではなくてずっと後で、

夜中に突然返信くれる彼。


その時間、

私のことを思い出してくれたのね?


そう思うとなんだか嬉しい。

もっといっぱい会いたいよ。

でも、週末だけだからこそ、

なかなか毎日会いたいときに

会えるわけじゃないからこそ


ほんとはもっともっと

会いたいときに沢山


あいたいよ!


でも、会えないからこそ、

週末会った時のヨロコビが

大きく大きくなるのかも!



はやくあいたい!

抱きしめて欲しいの!

どういう意味か聞いてみなよ・・・初めての夜のデート?

再び路地を歩き、他の店を物色するが、

よさげなところはもう閉店だったり。

それにしても、三茶にこんなに飲み屋があったなんて

自分が住んでいたころには気付かなかった。

当時は、遊びといえば電車に乗って、

表参道や新宿に直行していたから。


やっぱりもういっかい、行ってみてもいい?


最初に覗いた店にまた向かう。

さっきとは違って、カウンターいっぱいに

人が入っていた。


わ。混んでるよ?


ドアを開けてみると、座っていた客の一人が立ち、

もう帰るところですから、と、席をあけてくれた。

三文字の数字がその店の名前。

彼の友人の誕生日と同じだと言う。


きっと何度も聞かれたことだろうね、

どういう意味ですか?って。

久々のジン・トニックは、爽やかでおいしくて

薄暗い店内とほのかに光るカウンターの間で

炭酸の泡がきらきら・・・

二人のバーテンは黒いベストを着ていて、

客の話に坦々と答えては

静かに笑っている。

二人とも若いが、物腰は奇妙に落着いている。

演出なのだろう。


彼のタバコがなくなっていたので、

次に行こうかと思った。

行く前に、野暮な質問かもしれないが

やっぱり聞いてみないの?と

彼に言う。


ふたりの誕生日なんですよ。


たまたまバーテン二人の誕生日が同じ日だったから、

店の名前にしたんですよ。

自分の友人も同じ誕生日です。

今までで五人目ですね。

今度是非連れて着てください。


気持ちよく挨拶して、

店を出る。


たまたま友達同士、同じ誕生日で、

気が合って、お店をやろうとなって、、、

じゃぁ、誕生日をお店の名前に、じゃない?


いや、どう見ても、片方が年上だから、人募集した時に

履歴書見て、同じ誕生日だったから採用にしたんじゃないかなぁ、と、彼。


次、下北行こうよ、歩いてすぐじゃん?

そう言ったものの、

茶沢通りに入ったころ、ちょっと私の足はふらついて、

内心、あら、まずいなー、

酔ってべたべたしたくない。


彼がタクシーで行こうかというので

そうすることにする。

懐かしさが上書き保存される・・・初めての夜のデート?

あー、ここの上に友達住んでたんだよね。

高校時代。

親には単なるお泊りと言って

実は、彼女のうちで飲んでから

六本木で夜遊びしてたんだよ。


駅からちょっと離れた所に

彼が気になる飲み屋があるという。


よく見つけるねぇ、どうして見つけたの?


ぶらぶら歩いてた時。

だって。


路地に入って着いた店は、外装はいい感じ。

真っ白で、切り取ったような文字だけが小さく光っている。

狭い戸口から中を覗いてみると、

お客はひとり?

カウンターを挟んで、バーテンが笑っているのが見えた。


んーーー、なんかイマイチ?


引き返して、24時間営業のスーパーの脇に

入っていく。

彼がタレントさんを見かけたらしいが、

私はわからなかった。

以前に一緒に仕事したんだけどなー、と

苦笑する彼に、

「俺のこと覚えてますか?って言ってきなよ!」

先に進んで

あそこの映画館、まだあるの?

などと話しながら

次に彼が行ってみたいと思っていた店に到着。

焼き鳥が売りのようだが、

二人とも飲み物だけ頼んだ。

私は夜中に食べる習慣がないし、

彼もあんまり食べない。


椅子の高さとテーブルの高さが

落着かないねぇ。

この幅、ぎりぎりだよ。

座れない人いるんじゃない?


細長い竹の皮のようなものに書かれた

お品書き。


最近、アボガドとなんかって多いよね。


俺、アボガドはダメ。

紙粘土の味がする。


あー、アボガドは食べるタイミングによって

味違うから、へんな時に食べたんじゃないのお?

紙粘土とは違うような気がするー。


音楽、音大きくない?


いや、これでも小さいほうだと思うよ。



イライラした感じの女の人と連れの

男の人が入ってきた。

思わず、女の人をじーーと眺めてしまったら、

噛み付かれそうな怖い目が返って来たので

慌てて目をそらす。


トイレに行ったら、なんだか便座が低く感じる。

そう言えば、さっきのレストランも・・・


低く感じるんだけど。


あー、確かにそうだね。

底上げしてるんだよ。

改装するのにそのほうが楽なんじゃないかなぁ。


お通しのサラダの上にのっていた

フライドオニオンをつまみながら彼は答える。

サラダも結構おいしいじゃん、と思いながら

私ばかり、野菜を食べている。


グレープフルーツハイを飲み終えて、


次、行こうか~?と彼を促す。

あれれ、記憶と違う、清水寺・・・・⑥

階段を登っているうちに、結構高いところまで
来たようだ。
道の両脇の墓石がなくなり、崖下が
よく見える。
下のほうから高く伸びる樹木。
どこから伸びているのか見てみると
かなり下からだったので、ちょっと驚く。

周りはとにかく緑色。

行き着いた先は、建物の入り口であった。

え?清水寺?!

以前訪れた時の清水寺のイメージは、
周りを緑で囲まれた参道と
お土産屋、特に多くの漬物屋を通り抜けて
見上げるとかなり高い位置に・・・
つまり、下から見上げる建物であった。

今回は、上から、
それもいきなり高いところに到達していて、
参道を見下ろす形。
清水の舞台の位置にいつの間にかに
到着していたのである。
緑で参道もよく見えなければ、参拝客の姿も
あまり見えない。
横から建物の中に入るか否かちょと迷って
そのまま眼下と周囲の風景を楽しんだ。

とても、いい。

様々な高さで入り組んだ緑。
それだけで十分だった。

切なくなる 夏の夕方

冷房の効いた会社を出て、坂を下る。

外堀まで続く短い道のり。

目の前にいい具合に広がる

空。

坂の下から吹き上がる風。


あぁ、今日も終わったな。

頭がとても疲れている・・・

今日も一日、暑かったのだな・・・

エアコンで冷えたか

体がだるく、力ない。


横断歩道ではないところで

たいてい、私は道路を横切り、

ガードレールをまたいで

外堀沿いの歩道を駅まで急ぐ。


誰かを思い

自分を思う。


夏の夕方って

なんて切ないのだろう。


いつからあるのかわからない

古びた釣堀に

ぼんやりと目を向ける。


雲の模様と空の色

堀の汚れた緑の水面を

風が揺らす。


毎日違う。

自分も毎日変わっているのだろうか。


思う誰かに対する気持ちは毎日違う。

だけど変わらないのは

日常を超えて

恋愛を超えて

自分の人生に対する杞憂も超えて


死ぬまでありたいある気持ち


大きなことは出来なくてもいい。

私の何かで

せめて近くのみんなを

ほんのひと時でもいいから

幸せとまでいかないでいいから

ほんのちょっとでも

良い気持ちに出来たらいいなと思う。


私の元気で

笑顔で

無様な生き様で

くだらないおしゃべりで

声で 手紙で

・・・・何でもいいから

役に立てば幸せです。


その幸せのために

私は自己中心的な喜び集めて

元気をためて

いろいろ思って生きていく。


ちっぽけと言いつつ、

おこがましい

私の欲望。


遠くの空の下の友人へ。


ずっと一緒に居たいなんて 言わないよ

「ふたりの関係は?」


よく聞かれる。


え?

ちょっと笑って誤魔化したり


ん?別に何も決め事はないよ


なんなんだろうね?

と濁したり。


ふたりともよくわからない関係。


「誰か付き合っている相手はいるの?」

そう聞かれてすんなり出る答えは

「いませんよ。」


そう。私に付き合っているとか

カレシだとか

紹介する相手はいない。


毎週末、会うことを楽しみにし、

夜通しおしゃべりしたり

花札したり

音楽聴いたり

寝そべって深夜のライブをテレビで見たり

恋愛話や仕事の話に盛り上がったり


当然のように借りる膝枕

言わずと差し出される腕枕


突然キスしたらちゃんと受けてくれる唇

chu!

抱きついたら抱きしめあってくれる

汗の匂いも好きよ。


だけど。。。


ずっとが信じられない彼と私。

ずっとなんてない?


うーーん。

あそこのふたりはきっと、ずっと、じゃない?この先も。

一緒に居ないことが考えられないよ。

そんな風に話す彼と私は

ずっとを

知ることができるのだろうか?


ずっと

それに縛られることで

気持ちが離れてもずっといるなんて!

イヤダヨネ

私たちは自由人。

好きだったら一緒に居る、

好きだから一緒に居る。

そういうのって

他の息苦しく生きる人たちと違って

私たち、かっこいいでしょ?

とでも思っているのか

それって実は無責任?

いやいや気持ちに正直に生きているだけ・・・


内心思うのは、

それってコドモなんだよ。ってこと。


ずっと

それは縛る言葉でじゃない。

ずっと

ずっと一緒にいたいから

だから

ずっと一緒にいるために

努力していくこと。。。。


そう、二人が一緒に成長して

飽きることなく愛し合う、

そのための合言葉。

ふたりで掲げる

頂上までの旗なんだよ・・・


たぶんね。

それは私が最近見つけた

新しい定義なの、

ずっと

の。


酔ってるんでしょ?

あいたい!とか

すごく好きです

なんていうのは、酔っているからでしょ。

酔って変なことメールで送ってしまうとか

「好き」と言われたら嘘でも

「俺も好きだよ」なんて言うって。

言ってたよね?


そうね。

女として見れない女の同居人だけじゃないかもね。

他にも何人もいるとかいないとか。

どうでもいいけど

どうなんだろ。

私のことどう考えてるの?


聞かないけれど・・・

あなたが私の前に居る時に

ほんとだってわかること言うまでは

私はしない。

恋人みたいな話はしないよ。

ずっと一緒に居たいなんて

言わないよ。





突然広がる緑、凄い!・・・⑤

お墓に挟まれた階段は急で、
日差しも直に当たってくる。
こんなところに墓石密集して、
地震があったらどうなることやらなどと
思いながら、登っていく。

見上げるまでもなく、
目線の先に、青々とした緑が現れた。
高さがある。奥行きもある。
自分達がいる場所よりもずっと下のほうから
自分達がいる場所よりもずっと上のほうへ伸びている
木々。
横に広がりながらもすーーっと空に向かっている。
空は高くて、まるで届くわけもないのだが、
その勢いは、物語の中のように、ぐんぐんと
留まることなく伸びていきそうな活力を感じさせる。
日差しがたくさんの葉の表面を包んで
まぶしいくらいに光らせていても
緑の色は光の白に負けないくらい、濃い。

さっきまで、熱いアスファルトの上を
歩いていたのに、
突然目の前に現れた緑の群れは
当然のようにそこに居る、という
存在感・・・
追いやられた緑ではない。
自分達のテリトリーは譲らないよと
言うまでもない、それほどその場所の、
主の貫禄があった。

凄い。
たとえ植林されたものであったとしても、
パワーがぜんぜん違う、私の街の緑とは。

これが、京都なんだな・・・

京都、いいな。。。
大人になってこの場所に惚れ直した。

電車に乗って♪ 初めての夜のデート?

金曜の夜だというのに、駅の構内も妙に空いていた。

長いエスカレーターを上がって、すぐに電車が到着。

電車の中も、座る席に困らない程度の混み具合。

並んで座って、車内を眺める。

いつも私はそうする。

車内の案内板や、広告をざっと見回す。


あれ、つり革の位置が高くない?

外国人が多い路線だからかなぁ?


渋谷まで出てから乗り換えるつもりだったが、

彼が突然、三茶で降りようと言い出した。

気になる飲み屋があるという。


三茶でわざわざ降りるなんて、

何年ぶりだろう。

以前、住んでいたこともある。

家を出て、友人と住み

恋人と住んでいたその頃は、

まだ駅前に立つ背の高いビルも

建設中だった。


地下を抜けて地上に向かう途中、

そういえばこの地下道、初めて通ったよ

などと言いながら

彼について行った。

どこへ行くのかな?


しらふじゃなかなか繋げない、手。初めての夜のデート?

数週間前の日中に訪れて、場所はわかっている。

川沿いに出て、薄暗い道を歩いていく。

なんてことはないおしゃべりをして、

川べりを横目で見ながら。


夜だというのに釣りをしている人。

時折上がる、花火。


路上の、目の前の木の葉が

彼の大嫌いなカエルに見えて

ちょっとぞっとしてみたり


誰もいない小さな公園の脇に落ちていた

散髪された髪の束に驚いたり。


目的の小さなレストランは

人目につかない小道の先。

囲う木の短いトンネルを抜けて

到着。


庭に出されたテーブル席で

騒がしげなグループが食事を

していた。

大部分が地味な感じの女性で

浮かれた数人の、ぱっとしない男性の声と

意味の分からない女性の笑い声が

絶え間ない。


最初に案内されたテーブルは

そのグループの間脇。

歩いたせいか蒸し暑いし、と、

建物の中に移動させてもらう。

店長のどういう意図か知らないが、

奥ではなく、

騒がしい連中のよく見える

戸口の近くに座らされた。


まず、飲み物を注文したが

メニューの文字は

まるで頭に入ってこない。


料理なんてほんとはいらない。

一緒にいるのがご馳走だから。


致し方なくサラダと刺身を頼む。

団体客の声が大きくて

ちょっとイラつく。


その週にあった他愛ない話を

脱線しながら話し、

話の合間にうるさい連中の会話の端を

聞き取ろうとするのだが、

まるでつながらない。


どうやら誰かの誕生日祝いらしいが、

話の内容は重要でないようで、

ただはしゃいでいるようだ。

途中、店長が声を落としてくれないかと

注意した様子。

レストランなので、早々に閉店時間になった。

グループの男性一人がトイレに行った。

すぐ後に、その連れの男性がトイレの方へ。


「○○君、いつものやろかー?」

大阪弁で。


いつもの?!

いつものって何!?


彼と私は

そのセリフが可笑しくて可笑しくて、

互いに真似しては、

「いつものってなんだろ!」


私達の前方を、例のグループが歩いている。

思い通りの展開にならなかった男の子がやるように、

こうなりゃ飲むしかないでしょうといった風に飲んだのか、

テンション高い、男性達と

そんなの知らないといわんばかりに

きゃぁきゃぁと女性陣。


突然、誰かが川側に続く斜面の上のガードレールに

引っかかるように姿を消した。

狙ったのか、酔ってたのか?

きゃぁ!の声のすぐ後に、

一瞬にして道路側に戻ってきたのは

どうやらさっき呼ばれていた

○○君。


笑いを押し殺しながら、私達は

連中の間を縫って追い越した。


デート気分でつなぎたいけれど

まだ繋げない、手。

昼間の友達同士のように

ただ並んで歩いて

駅に向かう。

ちっさな安らぎに沈むように眠る

昨日。

友人から送られてきた大阪城の写真。

曇り空の下なのが残念だけど

久しぶりに見た大阪城は

やっぱり不思議で。

街の真ん中に

現代のそれと全く異なる建物が

立っている。


ケーキみたいだな。

城ケーキってあれば面白いのに。

そんなことを思いつつ、おやすみなさいと

好きなあの人にメールした。


十二時回って


「いろんな夜がありますね」という返信。


「そうだね。」

・・・・・眠気に紛れて

「週末の 一緒の夜は 格別好きな夜だよ。

おやすみ・・・・」


しばらく後で来た返事は


「俺も。おやすみ。」


腕枕はないけれど、

ちいさな安らぎに包まれる。

携帯をパタンと閉じて

ぬるい夜の空気に溶けるように

眠りに落ちていったのでした・・・・

なんだか照れちゃう 初めての夜のデート?

何夜も一緒に過ごして

何度も一緒に眠って

何度も唇重ねて抱き合って、

一緒にシャワー浴びたり

口移しでお水飲んだり。

それなのに、どうしよう!


とりあえず駅に向かって歩いていると、

道の向こう側に、背中丸めて歩く彼の姿。


手を振って道を渡ってそばに駆け寄る。

いつも大きなスニーカーの私。

夏を迎えて、黒いサンダルで来た。

ふたりにとっては初めての夏だから、

サンダル履いて、彼に並んで歩くのも

初めて。


思った以上に、背が高くなってしまった。

サンダル履きの私は170、それ以上かも・・・。

私よりほんの少し背が高いだけの彼を

追い越してしまう。

なんだか変な感じ。

何気に姿勢悪く歩いてる、私。


バスに乗る。

夜、道路から眺めるバスは

暗い道をぼんやり横切る蛍光灯の光が

けだるく、なぜか銀河鉄道を思わせるよう。

どこかへ連れて行かれるみたいで。


バスの一番後ろの席に座る。

年季入ってるねぇ、このバス!

頭上の丸いものは扇風機?

照れ隠しのつもりじゃないのに

きっと照れてる私は

色気のないおしゃべりを

切れ目なく続ける。


二子玉川に着く頃には

バスの中はガラガラで、

ロータリーも金曜日とは思えないほど

静かだった。

寂しがり屋をここに置いておきます。

あんまりたくさん一緒にいたから

いない日がなんだか

落ち着かない。


たくさんって、四日間だけど。

四日間は一週間の半分だよ。

三日間、大好きな胸板と

優しい腕の付け根に頭を寄せて

眠ったのは、夜ではなくて

むしろ朝。


二人の眠る時間はいつも

とても少ないのだけど

彼はいつもあっというまに

眠っちゃって

それはもう、

ちょっと珍しいくらいに

騒がしいの。寝てるとき。


歯軋りとイビキ。

意外といないよね、歯軋りするひと。

うちの父も歯軋りしていたな、

そういえば。

優しさがとりえの遊び人だった父。


シングルになってから、

疲れてるのかしらん、

私もイビキをかくらしい

(いやだなぁ)ので

お互い様・・・。


騒がしくてもなんでもどうでもいい。


とにかく嬉しい腕枕。

私が引っ張る前に、今では自分から

提供してくれる 右腕。

寝てるような寝てないような。

なぜかって、いつも嬉しくて、

すぐ寝ちゃうのはちょっぴり勿体無い。


暑いのにね。

身体を引き寄せてくれると

もっと嬉しくて。

眠った彼の横顔をじぃっと見る。

騒がしくてロマンチックじゃないんだけどね。

でもでもいいの。嬉しいからね。


ただいるだけで

なんだかとっても落ち着いて。

ふたりで台所で

コーヒー飲んで。

別になんてことないんだけどね。


いつもいつでも一緒にいたいわけでは

ないのだけど。

いっぱいいすぎると、

いないときはやっぱり

早く週末が来ないかな、と

待ち遠しくなる。


あんまり待ち遠しいものだから

しょっちゅうしょっちゅう考えちゃって。

あぁ、嫌だ。

だから私はこうしてここに

書いてるのです。

寂しがりやの気持ちをここに

整理して、置いておけば、

私の心から寂しがりやは

出て行ってくれるかな、と、ね。



会って半年。初めての夜のデート?

初めて会ったのは一月の終わり。

それから殆ど毎週、週末を一緒に過ごしている。

平日の日中に、たまたま近くにいて、という時に

二回ほど、短時間、喫茶店でお茶したことはあったが、

ふたりきりで夜遊びに出かけるということは

今まで一度もなかった。


それというのも、なんせワタクシ、三人もいるんですもの、

扶養家族が!!

「とても子供がいるようには見えませんね!」

「え?!独身じゃないんですか?!」

と言われるのもあと数年かしら・・・

既に気を使って言われてたりして。

まぁ、それはいいとして。


友人が子供をシッターしてくれることになり、

楽しみに楽しみにしていたデートの日を迎えたのでした。


しかし、ちゃんと、来るのだろうか?!

八時になんて待ち合わせしたことがなかったので

かなり不安。。。


「遅くなってすみません。20:30くらいに着きます」


・・・暑い・・・・外で待ってようかな、と家の鍵を閉めた。

新緑が深緑になる頃思い出す  その④

美味しいもので満足した後は、もちろん
散策に。
路面の水分はすっかり乾いた。
真夏の京都を思いながら、八坂神社の前を再び通って
五条へ。
友人のおじいさんのお墓のある西大谷に到着。
供物って、誰が食べるんだろうなぁなんて
不謹慎なことを思いつつ、参拝する友人を待つ。
日差しがどんどん強くなり、
友人の紺色の雨傘を乾かしながら日傘の代わりに。
紺地に白いドットのノースリーブのワンピースに
なかなか似合うでしょ?

足が痛いとか、歩かされてるとか、文句ぶーぶーの
友人の前をすたすたと歩き、清水寺を目指す。

え?こっちから行かれるの?
急斜面になったお墓の横の階段を上っていく。
プロフィール

しゅま子

  • Author:しゅま子
  • 33歳から、3人の子供のひとり親となり、40歳越え、現在44歳。40で、いろいろ考えるし、身体も変わると聞いていましたが、ほんとに変わってびっくり。成人の2回目のよう!
    と驚きつつ進みだした40代。文字通り、中年!40代だからこその迷い、多々あり・・・
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