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時間がないのに行ったり来たり!・・・その③これが、知らない土地の道路の嫌なところ!

高速を降りて、まず目指すべき道路は、41号線。犬山方面。
思ったより暑くて、腕がじりじり焼けてくる。
地図上ではまだまだ真っ直ぐなはずの41号線は、突然右斜めに折れていた。
その手前に、看板があり、高山、下呂方面と書いてある。
右折する41号の前にある、やはり右に折れる道のことを指しているように思える。

あれ?この道は41号ではないけれど、看板では、ここを曲がれってことだよなぁ?
曲がってみたが、なんだか、極端に東に向かっているような気がしたので、
車を降りて、近くにいたドライバーに道を尋ねた。
「全然違う方へ向かっているよ。」
・・・やっぱり・・・。
再び、41号へ戻る。新しい道路なのは明らかで、嫌~な予感。
看板が現れ、「この先通り抜け不可」
・・・はぁ?

側道を左に入り、道なりに曲がったり直進し、道を尋ねる相手を探した。
すると、道の駅を発見。そこのおじさんに尋ねる。
「郡上へ行くのかぁ。だったら~」
と説明されたのは、先ほどの、「通り抜け不可」を進む道であった。
不可じゃないんじゃん!!
しかし、その道に戻ってみると、入ったところは、反対方面へ向かう車線であった。
ちなみに、どちらに向かうかを知らせる看板はなし。
直感的にUターンをし、しばらく進んでふと見ると、道路脇に小さく、
41号というマークがついていた。
・・・・・地元の人さえ分かってりゃいいのか?!

いつも、こうだよ!
看板が、どの道のことを伝えているのか、分かりにくい。
突然、道が折れて、違う道になっている。
看板に、最終的に着く場所だけ書かれていて、もの凄く遠回りになっても、
結果としてその場所に着くという場合もある。
ここで〇号は曲がるんだよ、という説明はなく、ただ、~方面とだけ書いてある。
(混乱する。それまで、〇号はこの道だよ、と書いてあれば、曲がる時だって、
〇号はこっちだよ、という説明があるもんだと思ってしまうから。)


どういうわけで、新しくされたのかよく分からない41号も、しばらくすると、
素直な田舎道になってきた。
ほっとして、周りを見ると、どんどん緑が深くなっていた。
飛水峡だって。
ちょっと降りて、橋から下を見下ろす。
そこそこ水が綺麗で、山の斜面が箱庭風である。
それにしても、暑い。道路際の電光掲示板の文字は、「30」度
20050928001047.jpg

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日帰り出来そうもない・・・その②悪夢の高速。旅に出るたび命が縮まる!!

御殿場を過ぎた辺りから、道路は空きだした。
地図の読めない男は、ただ爆進。
日本平P.Aの看板と同時に、海が見えた。
山に向かうつもりで出たのに、海・・・。
立ち直れない・・・・。


とりあえず、名古屋を越えるより他ないのだが、
名古屋と言えば、地球博・・・・。
・・・渋滞していたら泣きっ面にハチだ
打開策はないかと、再び地図を開く。
・・・が、なさそう。

ふと目を上げると、左前方ギリギリのところにトラックの後方部が!
・・・そんなんばっかりである。
しかも、Yが最近買った中古のハイエースで初めての遠出。
平成5年式で走行距離はすでに10万キロを越えている。
「ブレーキ踏むとあぶねぇな。ハンドルがぶれる。
事故車じゃねぇの?」

・・・・。
いまやそんなことはどうでもいいから、これ以上、
とほほな旅になりませんように・・・。

名古屋まで行くことに諦めがつき、ぼ~っと前方を眺める。
黒いBMWがトラックを煽っていた。
「突っ込め!突っ込め!!」
・・・これを読んでくださっている読者の方は、
この女は一体どんなバカヤロウと旅をしてるんだか、
作者自身のパーソナリティーを疑うってことになるかもしれない・・・(タメイキ)。

トラックを抜いたBMWをYのハイエースが抜いた。
「・・・きっと、君だって周りから、馬鹿な奴がいる、突っ込め突っ込めって
言われていると思うよ・・・・。」
Yは、はん!といった顔。
後ろのBMWはだいぶ車間距離をとって、煽ってはこなかった。
(あ~。よかった・・・。BMWとの勝負なんてあほらしすぎる・・・。)

8時40分 菊川。まだ、東京から200キロ。

いつの間にかに、さっきのトラックが、前にいた!
よく見ると、後ろの扉下のステップ右側が宙ぶらりんになっていて、
左端で辛うじてつながっているではないか。

走行時の振動で、揺れまくっている。今にも落ちそう!

「あれ、落ちたらどう飛ぶかな?」
Yはニヤニヤ笑いながら、
「どうにでも飛ぶでしょ。」
路面に落ちて、弾んで、右左?
それとも風に乗って、こちらへ真っ直ぐ激突?
「こっちのフロントガラスに突っ込んできて、串刺しかもな。
よくあるじゃん、そういうの。」
「・・・・・。」テレビの見すぎでしょ。でも、ありうる・・・・。

9時35分 岡崎城。東京から300キロ。

途中、トイレ休憩を入れたが、1時間100キロというペースか。
地球博渋滞はセーフだった。地球博に行く人たちは、既に入場しているのだろうか。
時折、駐車場案内の看板があり、満車のマークが出ていた。

10時10分 小牧。
先が渋滞しているようなので降りることにする。
高速料金7500円。
ここまで来たので、郡上八幡を目指すことにする。
しかし、小牧からでは結構走るだろうなぁ。
最初の目的地が遠いと、しんどい・・・。
毎度ながら、何も分かっていないY。
あんまり、道のりが長いと、ウソの現在地を言いたくなる。
「あ~。あと少しかなぁ(全然、少しではない。)」


さて、人間カーナビに徹するか(笑)。

日帰りで奥穂高を目指すつもりが・・・その①高速を間違える

午前5時に出るつもりが、すでに6時半。

東名、用賀6時29分。

前日の夜中に、お出かけを決定し、運転担当のYに電話。
奴も11時まで同僚とお食事会であった。
それから準備して、寝たのは何時だったか・・・。
とりあえず、松本まで行く、と頭に入れる。

Yの担当は、運転のみ。
国内強行旅行の連れはいつもYである。
運転の腕は抜群だが、方向音痴で、地図がまるで読めない。
ただ、寝て起きて、運転するだけである。
自主性にイマイチかけるYは、どこかへ行こうと誘うと大抵、
乗ってくる。お出かけ好きだけれども、一人で出かけられないのだ。

私の担当は、運転以外の全て。
毎度の事ながら日程が少なく、長距離を行くので、
私の運転では、到底、スケジュール通りには動けない。


今回は、今までになく、イマイチ気分が乗らず、
寝不足と、たまっていた疲れのせいか、ぼんやり・・・。
それでも、殆ど強迫的に出かけてしまう。
気分転換になるかもしれないと、期待して。

清水あたりでふと、地図を見て、

が・・・~ん・・・・。

ショック!松本を目指すつもりが東名に乗ってしまったではないか!!
松本へは当然、中央である。
あまりにもショックで、しばらくYにも言い出せず。
ま、Yはその日の行き先すら、よく分かっていないのだが。

「あ、のさ。すーっごくヤバイことに気付いたんだけど・・・。」
「・・・何?」
「・・・・高速間違えた・・・。」

その日の予定は、日帰りで、乗鞍か、奥穂高あたりを目指し、
時間を見て、高山辺りに行くかというものであった。

中部にしろ、信州、上越にしろ、今まで何度も行っているので、
観光地については前にも見ている。
ただ、年齢ごとに感じるものが違ったり、新たな発見があると思うので、
緑を求めて、つい何度も選んでしまうエリアがその辺りである。

ガーン・・・。
やけくそになって、地球博にでも行ってしまいそうな衝動に駆られる。
どう考えても、東名ルートで高山や奥穂高へ行くのは遠回りであり、
いっそ、京都にでも行ってしまった方が、東名に乗った甲斐があるというものだ。
東名は家から一番近いインターのある高速。
どこか行くとなると、無意識に向かってしまいがちなのである・・・。

出たのも遅かったせいか、車はまぁ流れているものの、
車間距離は詰まっている。

ぶつかる~!!
思わず、シートにあぐらをかく。
「今、何キロぐらいで走ってるの?」
「90キロちょい。」
詰まっているのに!?ちょっと近すぎるよ~!!
やはり寝不足と、たまった疲れのせいか、Yの目がすわっている。
こわ・・・。


東名ショックからなかなか立ち直れず、体は脱力。
シートベルトにぶら下がるようにうなだれる。
「何、まったりしてんの?」
「・・・・・」
「俺のせいじゃねぇからな(笑)」

マイアヒ~じゃねぇよ!!
思わず八つ当たりしたくなる・・・が、
100%私のミスなので、黙っているより他ない。
せっかくの富士山にも、チラッと目を上げただけで、
何とかならないものか、地図を凝視する私。

ちょっと寄り道

ヨルダン編をちょっとお休みして、先日出かけた話を書こうと思います。
(高山の「おはよう」の話もその一つなのだけど。)

連休となると、年に一度は強行な旅に出る。
それが恒例と化し、友人達にも「今年はどこへ行くの?」
と聞かれる。
そして、帰った後には、「よくやるね~。体力あるねぇ。」
と言われるのだが、この度は、
友達にすら話していない。

なぜならば・・・・あまりにもしんどかったし、とほほだったから(苦笑)・・・。

早朝の高山。新鮮な「おはよう!」

目が覚めた。
寝れないかも知れないと思ったのに、
いつの間にか眠りに落ちていた。
五時半か。
車のドアを開け、外にでる。
高山の城址跡公園の駐車場。
開けっ放しのサンルーフから、小雨が降り込んでいた。

近くの水道で顔を洗う。
公園の隅。高台から街を見る。
前の晩に見た街の光の数以上に建物が多いように感じる。

たたんだビニール傘を腕に引っ掛けたおじさんが、
坂を上ってきた。
「おはよ~!」
一瞬びっくりしたが、慌てて返事を返す。
「おはようございます。」
それから次々と、地元の人たちが朝の散歩にやってきて、
皆、爽やかな明るい、大きな声で
「おはよう!」と声をかけてきた。
私の声も、次第に明瞭になってくる。
一人でぶらつきながらやってくる人。
数人のグループでラジオ体操しに来た人。
皆が皆、よそ者の私に挨拶をしてくれる。

以前にテレビで、街の防犯としての挨拶の効用について話されていたが、
それは勿論のこと、ただ単に、疑いもなく挨拶をすることが
とても新鮮であった。
自分の地元であれば、見たことがある人にさえ、挨拶していいものだろうか
躊躇する。
挨拶しても、無視されたり、訝しげに見られるんじゃないかと。
挨拶することが好きなので、毎日会う人には、名前も知らなくても挨拶する。
そのやり取りだけでも、気持ちいいのだが、
高山の朝の挨拶には到底かなわない貧弱なものだ。
いいな、こういうのって。と思った。


仕事帰りに、職場近くの公園のベンチに座っていた。
おじさんが、花壇を眺めながら、「これはなんていう花ですかね。」と聞いてきた。
「多分、~でしょう」と答える。
数分後、私が駅に向かおうと、立ち上がった時、おじさんと目が合った。
先に声をかけてきてくれたお礼に帰り際には、こちらから一言。
「急に涼しくなりましたね。」
二、三言葉を交わしてから去り行くとき、おじさんの後姿は嬉しそうに見え、
そして私自身、気持ちが少しばかり軽やかになった気がした。

2,3日(多分)お休みします。

まだ行く先も考えていないのだけど、明日、ちょっと遠出しようかな、と思っています。近場で4時起きコース(笑)で。(片道500k以上移動するときは3時起き(苦笑))
最近更新さぼりがちですが、来週もさぼる予定(笑)。
Refreshしてから、また更新していきますので、よろしくお願いします。

ヨルダン版ウイークリー・マンション?!

連れて行かれた建物は、大通りからY路に入ったところにあった。
かなり斜めな位置にある白い建物。
一見マンションのようである。
小さくそっけない入り口を入って左に、レセプティションがあった。
かなり広い部屋の奥に大きなデスクがあり、手前の壁際近くに、
長方形のテーブルと、丸椅子が幾つか並んでいた。

マネージャーは恰幅のいい男の人。
色白で目が青く、ダークブラウンの髪と口ひげ。
近くにほっそりした男、明らかにスタッフであるらしき男性が二人いた。
タクシーの運転手が、マネージャーと挨拶を交わしていたが、
関わりの強い風ではない。
ただただ、運転手の親切心から、
知っているホテルに連れてきてくれただけであったようである。


スタッフらしき一人が部屋に案内してくれた。
入り口横にあるエレベーターで上がって行き、
降りたところは階段の踊り場。
隅っこに大きなゴミバケツがぽつんと置いてある。
階段も壁も白である。

さぁ、中を見てくださいというように開かれた扉の中。
小さい長方形の部屋の中にやはり長方形のテーブル。
テレビとソファが一つ。化繊の濃い青のカーペット。
すぐ目に入った扉を開けてみると、正方形のキッチンがあった。
床の上を乾いた足音が響く。
白いプラスティックの丸テーブルと、椅子が二つ。
背の低い冷蔵庫一つ。
ガス台と流しもある。戸棚の中にはお茶をいれる一式。
小さな窓から、建物の裏の路地が見えた。

再び最初の部屋に戻り、もう一つの扉へと進む。
途中、細長いバスルーム。
手前にトイレ。奥にシャワーを浴びるスペース。
やはり、真っ白で、壁には石鹸を置く小さな台がついているだけであった。

奥の部屋の扉を開けると、広い寝室となっていた。
化繊のえんじ色のカーペットが、他の部屋に較べて
その部屋を暖かくみせている。

低いベッドは、二つのベッドをつなぎ合わせただけであって、
すわり心地も悪い。簡易ベッドのような感じである。

部屋の隅に、大きな箪笥が一つあり、
壁際の少し高い位置に窓があった。
キッチン、バスルームの窓から見えるのと同じ、
静かな路地と、白い建物が見えるだけである。
薄い布地のカーテンも、やはり白。
全季節対応仕様といった感じか?

しゃれているわけでもなければ、床の硬質感も強く、
寒々とした印象。
しかし、清潔感もあり、部屋は広く、居心地は悪くない。

シンプルな感じも気に入った。
「うん、部屋の様子はすごくいい、けれども値段は?」

再びレセプションに戻り、マネージャーと話をする。
一晩15ヨルダン・ディナール(JD)+Taxという。
私たちにとっては決して安くない。
その半分くらいで泊まれるところを探していたのだから。
けれども、きちんとしたホテルよりはだいぶ安いし、
連れもいるので、そこに決めた。とりあえず三日分、前払いしておく。
マネージャーの、当然決めるでしょ、ここはいいよ、と言いたげな
目つきに捕らわれて、Noと言えなかったというのが本当のところ(苦笑)。
余裕があり、それでいて真っ直ぐな視線に対しては、
大抵、無条件降伏してしまうのである・・・。

やっぱりつながりじゃん(苦笑)。思うままに操られる?!始まり。

一軒目のホテルは満室であった。
戻ってきた運転手は、「どういうところに泊まりたいのか?」
と、私たちの選択に不満気な様子。

もう一軒も、チェックしたいと言うと、渋々連れていってくれた。
そこは、イラクでの哀しい事件の時にニュースでも映った安宿である。
混雑した大通りに面するその建物には薄汚れた看板。
部屋はあったので、運転手について、中を見に行った。

よくある、バックパッカー宿という感じだが、そういう宿でも、
好きな雰囲気と、そうでないところがある。

イスタンブルでのバックパッカー宿に較べても、乱雑で、落ち着かない感じがした。
通りのせいでもあるだろうし、老朽化して手入れがイマイチな上に、
客の出入りは多いからか。
古い建物は好きだが、手入れや落ち着いた雰囲気が欲しい。
運転手は、これでも泊まりたいのか?というような目で、こちらを見る。
やっぱり、気分じゃないなぁ、と引き返した。

さてどうするか。
「僕の知り合いのところへ行かないか?すごくいいよ。安いし。」
・・・でたか!?そういうもくろみか(笑)?!

場所はジェベル・フセインだという。
アンマンはアッパータウンに行くほど高級地になっていくようなので、
高級なイメージのあるシュメイサーニのすぐ南にある
ジェベル・フセインでは高いんじゃないか!?と不安になる。
取り合えず、行ってみようよ、と運転手の思うままに連れて行かれた(苦笑)。
それにしても、タクシーの料金も心配・・・・。

嫌な予感。なんで、革ジャン持ってる!?

空港での諸々は難なく済み、少々両替してから外へ出た。
それにしても、空港であった人皆、「Welcome」と言っていた。
観光が主要産業の一つだからとはいえ、余裕ある雰囲気で、
そう言われると、なんだか嬉しい。
さすが、もてなし上手といわれるアラブ人!?
建前であっても、ゆとりがあるのか、儀礼的ではない。

空港の建物の大きさ割に小さめのエントランス。
外は、眩しい日差し。
市内へは安く行かれるバスで行きたかったのだがなかなかやってこないし、
どれに乗ればいいのか確認するのが億劫になって、タクシーにした。
ちょうど、近くに立っていた、アラブのおじいさん(英語が自然に出てくるので、びっくり。)も、
そのほうがいい、と、まともなタクシーが来たら教えてやるからという。
知り合いの運転手を紹介するつもりなのかと思ったが、違った。
2,3台やってきたタクシーのうちの一台を指差し、
あれは大丈夫そうだから行け、料金は~以上はあげなくていいよ、という。

何だか不器用そう、けれども素直そうな運転手の車に乗って、
安宿が多いと聞くダウンタウン、キング・フセインモスク方面を目指す。
若い運転手は、気さくで、色々話しかけてくる。
最初の言葉はやはり、Welcome であった。
途中、「コーヒー飲む?」と、車を止めて、カルダモンの入ったコーヒーを持ってきた。
小さなグラスの中に入っているコーヒーは、熱々。
かなり、飲みなれない味である。濃いのか薄いのか分からないような・・・。
再び走り出したが、今度は、「ちょっとうちに寄って行っていい?」
住宅地にある、白くて快適そうな大きなうちに寄って、再び出発(苦笑)。

それにしても、外の日差しは汗ばむくらいなのに、運転手は革ジャンを助手席に置いていた。
自分たちの目的地近くになり、彼が、「どこに泊まるのか?」と聞くので、
バックパッカー宿の定番であるホテルの名を二軒言うと、「え~っ。やめときなよ。」。
一軒目付近に着いた時、彼が、空きがあるか聞いてくる、と、外にでた。
ぼんやりと、周辺を眺めていると、革ジャンを引っさげているか、
着ている人がいるではないか。

暑いのになぜ?砂漠気候の土地では、夜は冷えると聞くが、
まさか、革ジャンが必要なほどではないだろうに・・・。
「ねぇ、革ジャン・・・。」
「・・・もしかして、寒いんじゃん?!」連れも嫌な予感がしていた様子。
それほど不自然に目立つ革ジャンなのであった。
ちなみに私たちは、日本でいえば、初夏対応ぐらいの服しか持ってきていなかった・・・。


花の香り漂う?!RJ機にやっと乗った。

旅の日程は、約一ヶ月。
前半カラチ、後半ヨルダン。
でもって連れは、恋愛感情も湧かない、
ただただ、態度と図体がでかく
(幅はない。共通の友人いわく、「台風で吹き飛ばされそう」)、
頭がちっさくて、脳みそも恐らく同サイズであろう(本人も認めている)男。

一見、怖そうなので、用心棒にはなるか?!
今編のテーマは(笑)、ヨルダンなので、カラチはとばしてヨルダン話を
始めようと思う。
毎度の事ながら、詳しいことを知りたい方は、よその写真付きで親切なサイトを
参考にしてくださいね(苦笑)。

カラチに関していえば、旅行代理店の競争が激しくない為か、
海外旅行へ行きたくてもいけない人が大部分なせいか、
航空券は安くない。
日本で買うのと変わらないか、それ以上だったりもする。
月給二万程度の人たちにとっては、気の毒な高さである。
ここでもまた、「どうしてヨルダンなんだ!?ドバイでもなく、ヨルダン?」と言われる。
死海の話をすると、「そんなのぜーったいに信じないよ」
「からってんの?」

・・・・・・・・・・・・。
子供達に聞けば、きっと知っている子もいるだろうけれど、大人たちは、
政治経済に興味津々といった人を除けば、みな、「うそだぁ。」。
(一応、学校行った人たち。)
モヘンジョ・ダロは「あんなのゴミ」。行きたい場所は「N.Y.、東京、パリス
(最後の「ス」はフランス語では読まないんだよ、パリだよ、と言っても、私が間違っていると・・・。)!」
(もちろん、パキスタン人みんなの話ではありませんよ。)

ようやく、ロイヤル・ヨルダン航空のチケットを購入。
アラブの国なので、パキスタンのパンジャビ・スーツを着ていくことにする。
長いチュニック(カミーズ)と、アラビアンナイトのようなズボン(シャルワール)?、
そしてまた長いスカーフ(イランではスカーフかな。パキスタンではドゥパタ。)という
いでたちである。
殺風景で人もまばらな空港内の通路を通って、いよいよRJ機へ乗るときが来た。

わぁ~。
まず、フライトアテンダントが、ゴージャス。
体格もいい人が多く、エアロステスも、いわゆるアラブの目鼻立ちがはっきりした
濃いい方々。
で、あちらの働く女性特有の、ヨーロッパ風を意識しているような髪型や化粧。
(元が濃いから、結構強烈でも元が負けていない。)
姿勢良く、挨拶してくる姿も、かっこよかった。
機内に入った瞬間、うっすらと、花のような香りがしたので、連れに言うと、
鼻が悪いくせに香水好きなだけあって、「してる、してる!!なんかいい匂いが!!」と、
感激しまくっていた。
たまたまだったのか、サービスの一つなのかは分からないが、
トルコの長距離バスでも香水のサービスがあったから、
やっぱり、意識的なサービスなのかもしれない。
(イスラム圏では、ものすごく肉をたくさん食べるライオンのような人も多いから、
体臭が濃いのではないかと思う。で、それを消す為の香水か?!)

その後も、エコノミーなのに足置きがついてる~!とか(PIAにはない。)、
食事が美味しくて、朝のパンなんかも、フランスの飛行機か?と思うほど
気が利いていて、連れといちいち喜んでいた。

フォークやスプーンにも、王冠のマークとロゴがついていた。
王冠って、何だか妙な力があると思った。たとえイラストであっても、いいイメージがある。
子どもが、王子様とかお姫様とか、お菓子の家に抱くのと同じ気持ち!?

パキスタン寄り道の持ち物リスト

まずは、パキスタンにも寄るので、それなりに準備しなくてはならない。
前にも行っているので準備しやすいが、ヨーロッパ旅行とは勝手が違う。

・・・しかし、いつもと同じようなもんだった(笑)。
ただし、以前に行った時の居候先に止まらせてもらうので、
ハンガー、バスタオルなどは不要。
石鹸も、Luxなどは手に入るし、海外ブランドの日用品は、
バザールで売っている。(ちなみにカラチの話。)
値段は安いのに、なんか、ちょっとオリジナルと違うなぁ~というものもある。
容器だけ本物で、中身は詰め替えたものも売られているとか!?
ミネラルウォーターなんかは、特に怪しい。
パキスタンの水は、インドと違って、細菌性のヤバイ水は少ないと聞くが
(これもまた、怪しい話。)、大抵、初めてパキスタンに行った人は、
下痢するようだ。それも、かなりひどい、トイレ行きっぱなしの・・・。
ミネラルウォーターを飲んでいても、である。
カラチの水に関していえば、普通っぽい水と、しょっぱい水があり、
当然、しょっぱい水のほうが安い。

しょっぱい水使用の家では、大抵水はよく出るが、
普通の水使用の家では、よく断水する。

しょっぱい水・・・顔洗うだけでしょっぱい!!
「海の水」だという人もいたが、それはないだろう?!
しかし、どうしてしょっぱいのかという質問に、納得がいく答えをしてくれた人はいない。
あまり関心がないようだ。水質に関して。
あるだけでも有難いからかな?!

日本からはミネラルウォーターを持っていく人もいるが、
私は水道水でも飲めるので、必要なし。
蛇口から注いだ水に蟻がおぼれていたのを見たときには驚いたが・・・。
各建物の地下の貯水槽は見るのも恐怖である。)
水といえば、パキスタンでは基本的にトイレではトイレットペーパーを使わない。
水と、左手。インドでよく知られるやり方である。
乾燥しているので、すぐ乾く(笑)!?
そういうのも、慣れるもんで、特に用意の必要はなし。
綿棒やティッシュペーパー、爪楊枝は、「勿体無いもの」に分類される。
これらもバザールで買えると思うが、短期滞在なら、少し持っていったほうがいい。
絆創膏なんか持っていくと、子供達が喜んで、怪我してもいないのに貼ってたりする。

まるで生活の違う場所ではあるが、少々の薬と衛生用品をプラスすればいい。
(旅の荷物の基本は、パリ編「フランス旅行2ヶ月コースの持ち物リスト」を参照。)
パキスタンに知り合いがいる場合は、相手方は必ずといっていいほどお土産を期待している。しかも、本音では日本製とか、電化製品が欲しい様子。
しかし、一度お土産を持っていったが最後、それからはサンタクロース扱い必至なので、
(相手は「当然」と思っている。金持ちが貧者を助けるのが当たり前というイスラム的思想から、貰う方も、礼を言えばいい方で、「あなたがあげたかったんでしょ、私に。」という思考の人も多い。)

あ、と。
フランスの話のときにも書いたが、特にイスラム圏に関しては、
先進国の一人旅の女性は、夢の国からきた花嫁として狙われるので(笑)、
狙われたくない女性、効率よく廻りたいと思っている女性は、
持ち物リストに「男」を追加したほうがいいかもしれない。

ヨルダン大使館とパキスタン大使館。旅の準備その②

ヨルダン大使館は永田町にある。
青山通りが谷底になったようなところから、少し入った路地。
人通りも少なく、静か。
高速道路の近くとは思えない、さわやかな一角。
同じ建物内にレバノン大使館もある。

小さな部屋の小さな受付窓口に申請書類と写真を一枚提出。
シングルヴィザは、空港などでも無料で取れるらしいが、
こちらで取れるものは取っておいた方がいいかなと思い、
申請した。
・・・・わけだが、翌日渡されたヴィザは、なんとマルチプルヴィザ
有難いけれど、大そうな(笑)。
オフィサーのサインが、名前+ぐるぐるマル印
これは一体どういう意味なんだろう?
その後も、他のアラブ人から貰った手紙などにも、ぐるぐるマル状の印を発見。
う~ん。どういう意味なんだろう???

一方、パキスタン大使館
広尾駅からしばらく歩き、有栖川公園を越えて、住宅地に。
坂もあるせいか、忘れ物などしたくない距離だ。
古い一戸建て。入り口を入ると、忙しそうな日本人の事務の女性がいる。
(わがままな人間たちにイライラしている風に見える彼女は、電話を取るのに忙しい。)
向かって左に待合室。
用紙に必要事項を書き込み、見直していると、
近くに座っていたパキスタン人男性が、質問してきた。
(事務手続きのことである。)
その後、「あなたはどこの人ですか?」と聞いてきた。
どこ・・・パキスタンのどこの都市ってことらしいが、パキスタン大使館で、
パキスタン人が何人もいる中、日本人がパキスタン人に間違えられるなんて!
・・・あぁ、また、辺境の人だと思われたのかな・・・。日本人だと答えるとへぇ~~~といった顔して驚いていた。
(驚く方がおかしい!!ここは日本なんだから!!)

三日後、また坂道を登って、パキスタン大使館へ。
ヴィザは緑色のシールに、日付を手書きで書いたもの。
航空券は、例のごとく格安で購入。航空会社はPIAである。
アルコールのサーヴィスがなくても、お酒を飲まない(飲めない)私には、
別に問題ではない。
機体がボロイ、機内が薄汚れている、機内食に妙なデザートや給食のようなパンが出る、
同じサンドウィッチが繰り返し出される。ということが、あまりお気に入りではない理由。
(メインディッシュはスパイシー系で、ピラフのようなものに何かのっかってる。
意外と美味しい(笑)。)

出来れば他の航空会社のものにしたかったのだが、安かったので、PIAにした。

憧れのRJ機に乗るまで。旅の準備その①

友達からは、「どうして、ヨルダン???」と聞かれた。
結構あちこち海外へ行っている友達さえも、
「危ないんじゃないのー?」。
確かに、イスラエルの隣で、湾岸戦争のときは上空をミサイルが飛び交っていたと聞く。
ちなみに、幾らなんでも、イラクとアメリカが戦っているような時に、
私が中東に行く理由はない。
ボランティアに燃えているわけでもなければ、
海外放浪しているわけでもなかったから。
というわけで、私がヨルダンに行ったのは、
前ブッシュ大統領と現在のブッシュ大統領による、
二つの戦争の間の、静かな時期であった。
(思えばいいタイミングであった。)

日本からの直行便もあるが、その時は、まずパキスタンのカラチに寄り道し、
そこでチケットを買うことにした。
なぜなら、中東の飛行機、特にロイヤル・ヨルダン航空に乗りたかったからである。
ロイヤル・ヨルダン航空は、日本には乗り入れていない。
別に飛行機ファンでもないのだが、機体がカッコいい!!
と思ったのが、乗りたかった理由である(苦笑)。

機体の上半分は紺色っぽい?ダークグレー。赤と金のライン。
尾翼に赤い縁取りと、王冠のマーク。
バンコクからも飛んでいるが、前に長期滞在したことのある
カラチ経由で行くことにした。

恒例の、地球の歩き方解体作業(笑)。
行きたい場所と必要なところだけばらして持っていく。
持ち物は、特に用意するものはなく、いつもの旅と同じ。
(しかし、その旅行で初めて、持ち物選択の過ちに気付く・・・。)
あぁ、成田!!
その前に、しなくてはならないことは、ヨルダンのヴィザの取得であった。

なんでまたヨルダン?

久しぶりに海外旅行、それも、ちょっと違ったところへ行きたいなぁ、と
考えて、選んだ国はヨルダン!

子供の頃住んでいたマンションに、トルコ人の子どもが住んでいた。
家族付き合いしていたこともあって、イスラムには少々慣れていた。
イスラムの国で行きたい国はたくさんある。
まず最初に行ったのは、トルコであったが、
次に行きたい候補国は、モロッコ、チュニジア、ヨルダン、アラブ湾岸諸国であった。

モロッコは、自分の友人の数人が何度か行っている。
以前に俳優座で観た「マラケシュ・エクスプレス」や、モロッコの紀行文。
友達の話。
それらから、何となく、自分のモロッコ像が出来ていた。
混雑。埃っぽさ。リゾート。紺色のヘナ。狭い路地。客引き。ナドナド。

砂漠を見つめながら、一日ただずむ人を見ていると、
自分の日常での些細な悩みなんて、ちっぽけに感じる。

これは友達の言葉。

自然の力、視界に広がる大いなるもの、
大抵それは、人間が作ったものではないが、時に、深い歴史が刻まれた造形物ということもある。
いずれにしろ、普段目にしないような、圧倒的な自然の背景は不可欠。
そのような状況で、よく聞かれる、感想。

アルプスの青い氷も、アクロポリスも、カッパドキアも、そんな気持ちにさせてくれた。
数々の遺跡、都市、絵画、田舎の風景。
そういうものも、もちろんいい。
けれど、私が見たいのは、空が、緑が、水が、それ自体生き生きしていて、
人間なんてとても及びのつかないような強さをもって
存在しているような場所。

水も緑も自分の周りにあるけれど、人間に汚染されて、
いいようにされている。
人間よりも、自然の力が圧倒的な場所へ行きたい!

とはいえ、虫が苦手で、岩を登るような体力もない私。
アマゾンやエヴェレストなんて行けない。
中国の辺境も憧れるけれど、トイレットペーパーをリュックに入れて
中国人のふりして旅する気力も、その時はなかった。
(大抵、疲れているときに旅に出るので。)
至れり尽くせりのツアーに参加する金もない。
というわけで、西欧や欧米よりも情報の少ない中東へ行ってみよう!
思いたったら、気持ちがそっちに突っ走ってしまう性分。

インディ・ジョーンズに出てきたあの風景を確認しに行こう!
という単純な理由で、ヨルダン行きを決めたのである。

空港で、チョコ買うお金もないよ。N.Y.

歩き回り、遊びまわり、たくさん見て、色々食べて、
あっという間に帰国の日となった。

考えてみると、経験の殆どが、自分の外的な面に関わる。
人とのかかわりも少しはあったが、内面に染み入るような出来事や、
気付きといったことはなかった。
大量の物や情報を一通り通過して、その後であれば、
ゆっくり考えたり、感じたり、触れたり出来るのだろうけれど、
二週間では、とても無理。

ある意味、寂しい街かもしれない。
思うに、物が、情報があればあるほど、
人間的な何か、見えない、素敵な何かは失われていく。

****相変わらず、情報に関しては、不親切で済みません。
無気力なまま、N.Y.編はこれにて、終了!*****

巨大な箱庭

Tシャツがだらりと伸びて、肩が見えている子どもパンク。
スキンヘッドに背骨の刺青。
河岸で抱き合うゲイのカップル。
巨大なお尻。
植え込みの影から視線。
潰れた鉄製のゴミ箱。
アパートの入り口に座る太った兄さん。
美しくきらめく木の葉と影。
犬の遊び場。
たくさんの犬を連れたインド人青年。
路上で売られるサングラス。
フレーヴァーコーヒー。
朝日を浴びる茶色いレンガの壁。
迷宮のように広い美術館。
街に較べて小さな規模のフリーマーケット。
近づいてくるカルト宗教勧誘員。
普段は見る価値もないと言われるアポロシアター。
フェンスに吊られたジャンクアート。
サプリメントの並ぶ棚。
ベーグルか、マフィンか。
人の混雑も大したことないように思わせる、
高層ビルと広くて真っ直ぐの道路。

動いている、動いている街。
上のほうから誰かに見られている。
大きな箱庭の中で、右へ左へ。

N.Y.の本屋、レコード屋。

ブロードウェイにある古本屋。独特の雰囲気があり、
本もたくさんあって、嬉しくなるのだが、
どこに何があるのか探すのがしんどかった。
小さな古本屋で、店内に椅子が置いてあるところなども、
気取りがなく、昔ながらの素朴な感じがした。
写真集専門店は、日本のその手の店より、乱雑で、
写真好き集まる場所という感じで、いい。
ちなみに東京の青山にある、精神世界の本の専門書店
(心理学、哲学から民間療法、ヨガなどのエクササイズ本まで色々扱っている。)
ブッククラブ回も、なかなか雰囲気のある店で、くつろげるが、
あまりにもヒーリングスペースっぽくて、寝てしまうかも!?
(ボー然としてしまう。私の場合。)

ブルックリンに行った時に訪れたレコード屋は、
果たして商売になっているのだろうか?と思うほど、
閑散としていた。夜になったら、人が集まるのかなぁ。
マンハッタンにある、大手のCD店は、店の大きさの割りに、
在庫切れ(流行りもんでなかったせいか。)が多かったような。
レアなものは、その専門店に行けということか?
しかし、メジャーなものはそろっているし、何しろ日本よりかなり安いので、
買わずにはいられないかも。(3枚買っちゃった。)

音楽といえば、特にイーストヴィレッジなんかだと、そこらじゅうに、
パンクやら、ハードコア系やらの人たちがたくさんいて、
原宿か下北のように雑多な雰囲気。何でもあり。
ただ、道幅がゆったりしているので、見やすい。

一見、日本より、ずっと、色んなものが受け入れられているように見える。
もめた時は大変なのだろうけれど。
それにしても、N.Y.は見るところが多くて、
しかも、地下鉄と徒歩で廻りやすくていい
と思った。
訪れるなら最低、二週間は滞在したい。
プロフィール
  • Author:しゅま子
  • 33歳から、3人の子供のひとり親となり、40歳越え、現在43歳。40で、いろいろ考えるし、身体も変わると聞いていましたが、ほんとに変わってびっくり。成人の2回目のよう!
    と驚きつつ進みだした40代。文字通り、中年!40代だからこその迷い、多々あり・・・
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