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自分の街ではないこの街で・・・新緑が深緑になる頃思い出す⑫

バスの中でいつの間にかにうとうと
眠り込んでいた。
京都駅に着く少し前に目を覚まし、
周りを見てみると、もう雨は止んでいた。
嵐山をすぐに出たのが少し残念・・・。

京都駅でバスを降りたが、どこかへ行くには
時間が少ないし、夕方の新幹線の時間までは
まだ数時間ある。
駅ビルに入っている専門店の中をうろついてみたり、
コーヒー飲んだり、これといったこともなく
時間を潰す。

雨はまた降ったり止んだりを繰り返している。

新幹線の時間が近づいてきた。
駅ビルのテラスに出て、ベンチを探した。

中学生のカップルが私と友人の近くで
うろうろしている。
男の子が女の子に手を引かれている様子が
可笑しい。

ベンチに座り、京都の街を眺めていると
あぁ、私が去った後も、ここではいつもの時間が
流れ続け、この街に住む友人達も
いつもの生活を繰り返していくのだな。
その中で、何かが起こり、喜んだり悲しんだり
疲れたりしながら・・・・。
新幹線であっという間に着くというのに、
街と街は、混ざり合っても溶け合うことはなく、
独立したまま。平行にはなっても、
どんなに、地域の同一化が進んでも
私の日常生活とは別の生活がここにある。

なんだか寂しくなる。
楽しかった時間はあっという間に終わりに向かっている。
大雨の中、平安神宮に行ったのは、つい昨日のことなのに、
どんどん自分から遠ざかっていく感じがした。

さよなら。また来られるかな・・・
また来られますように・・・。
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真季節ではイマイチ?・・・新緑が深緑になる頃思い出す⑪

嵐山の平坦な道をイメージする。
歩けども歩けども、涼しげな木の茂る辺りには
到達しない。
陰のない道。
人すらあまりいないとしたら・・・・

例えば時代劇で、子供がのんびり歩きながら
兄弟同士などがしゃべっているとか
女の人が歩いていたら、後ろから誰かが
慌てて走ってきて、何か驚くようなことを伝えに来るとか、
男の人が歩いていたら、突然数人の男に襲われるとか・・・

時代劇はあまり見たことがないのだが
そんな状況にぴったりくるのではないかと思える。
観光客が押し寄せる嵐山を知らないせいだろうか。
道路こそ舗装されていて、車も走っているとはいえ、
どういうわけだか、ごく当たり前の「古風」を感じる。
洒落たものではなく、日常として。
普通の空気感的に妙に時間が停滞している又は、
その周辺だけ見えない境があり、
ゆっくりと独自に流れる空気を逃さないでいるようだ。

しかし、余りにも日差しの強い夏の日や、
寒くて人気の少ない真冬日は、
京都という洒落た艶やかさを期待するには
閑散としていて、気持ちも弾まないような気がする。
やはり、京都旅行ムードのある春か秋が、
浮かれた期待の気持ちを満たしてくれそうだ。


迷いに迷いながらも、友人と私は前に進んだ。
土産物屋が並ぶ辺り、
いわゆる嵐山に足を踏み入れてすぐに
大粒の雨がぽつりぽつりと落ちてきた。
雨宿りするために慌てて土産物屋に入る。
店内には、京らしい縮緬で作った小物や
金魚などの和柄の手ぬぐいなどが
細々と並べられていた。

さて、どうしようか。
電車かバスかと思っているところへバスがやってきた。
嵐山で過ごすはずの午後だったので、その後の予定は
夕方に新幹線に乗るということだけだった。

黒雲立ち込める嵐山・・・新緑が深緑になる頃思い出す⑩

阪急の嵐山で電車を降りた。
観光スポットの嵐山は一体どちら?と
思うほど、人も少なく、周りに何もない。
直進していくと嵐山公園の中に入っていた。
公園の名も後から検索して調べたから知ったくらいで、
川沿いの通り道的な、そっけない公園であった。
ただ、日陰やベンチがちょこちょことあり、
川を眺めながら休憩するにはいい感じである。

川に近づく途中、時代劇の撮影をしているらしき団体を
見かけた。
休憩時間らしく、なんだかダラダラ、ふらふらとしている。
着物姿でアイスクリームを舐めている人もいた。
日差しが強くて、居るだけで体力消耗しそうな暑さなものだから、
団体のメンバーも口すくなである。

鳩が数匹、嘴で地面をつつきながら歩いている。
低い潅木の下のベンチに腰掛ていたら
川にもっと近づいてみようかという気になり、
緩い斜面になったところへ移動した。
暑い割りにやはり川の水の近く。
周りが白っぽく見えるほど日差しが強いのに、
かすかな風は涼しげだった。

これから向かおうとする、いわゆる観光スポット方面を
見ると、上空に真っ黒な雲が広がっていた。
前日の朝の平安神宮での土砂降りを思い出す。
今日も不安定な天気のようだ。
歩いて向かう最中にでも降り出しそうな気配である。

どうしようかと迷いながら、渡月橋を渡ることにした。
渡月橋から目の前の風景がいかにも
嵯峨・嵐山といった風の平らな土地に
一定の高さの濃い緑が見える。
以前に訪れた時も暑かったような気がする。
夏ではないのに暑かった。
日陰のない道を長時間歩いて、
行った先にもたいした驚きもなく
引き返しようにもきっかけがなく、
どうしようかと立ち止まったシーン。
確か、脇に大きな池があった。
それだけ覚えている。



朝になり、電車に乗る。・・・新緑が深緑になる頃思い出す⑨

まるでそこに住んでいて、通勤する人のように
朝の電車に乗った。
しかし、その感覚は、地元民ではなく、
何年も前にパリでふらふらしていた頃の、
よそ者的なもので、旅人だった。

実際、旅人だから。。。

最初、京都に最寄の大阪府内に住む友人の
家へと向かう。
なかなか、機会がないので、家に行ってみないかと
いうことになったからだ。

友人宅に行き、へぇ、いつもここで過ごしてるんだー
などと思い、
友人のバイト先を覗き、
そこでもまた、へぇ、ここで働いているんだ~
と思った。

何だか特徴のない、フラットなイメージの地域であった。

再び電車に乗って、今度は嵐山に向かう。

一気に夜へ・・・新緑が深緑になる頃思い出す⑧

友人に追いつき、その後河原町周辺をぶらつく。
時間がたつのは早いもので
そうこしているうちに夕方を過ぎていた。
友人の仲間が集まってくれて、
一緒に夕食を食べる。
へぇ、こんなところに、と思うようなところに
あった店で、美味しく食べて、楽しく過ごした。
元々、基本は独りで行動する性質の私にとって、
「仲間」が集まっての食事というのはとても新鮮で、
メンバーも素敵な人たちだったので
心に残る夕食となった。
いいな、また、そんな機会があるといいなと思った。

一旦場所を移してしばらく過ごした後、解散。
だんだん眠くなってきた・・・夜だもの・・・
一日遠足した後のような疲れが
ゆるゆると私の体を・・・

一気に行きます。・・・新緑が深緑になる頃思い出す⑦

清水寺の舞台をちらと覗き見て、
左折し、高台寺や円山公園周辺を経て
一気に知恩院まで歩く。
京都に何度も来たことのある私と、
京都が日常風景の一部である友人とでは
そんなものである。
後になって、もう少し拝観してもよかったかな
と思ったが。
知恩院から祇園方面に向かう長い階段の上に立つ。

下から上でなくてよかった。。。

日差しはどんどん強くなっていた。
階段を下りて祇園を過ぎ、
鴨川へ。

太陽が真上にあり、川の両岸には日陰が見当たらない。
川にかかる橋の下に行き、しばし休憩。
鴨川の周りのイメージは「低い」。
あまりにも日差しが強いせいか、風情も何もない。
両膝を抱えて足先の川の流れを眺めていた。

ふと顔を上げると、横に居たはずの友人の姿がない。
辺りを見回すと、川から通りに向かっている友人の
後姿が。
え?おいてきぼり?
ちょっと待ってよーと慌てて立ち上がる。

あれれ、記憶と違う、清水寺・・・・⑥

階段を登っているうちに、結構高いところまで
来たようだ。
道の両脇の墓石がなくなり、崖下が
よく見える。
下のほうから高く伸びる樹木。
どこから伸びているのか見てみると
かなり下からだったので、ちょっと驚く。

周りはとにかく緑色。

行き着いた先は、建物の入り口であった。

え?清水寺?!

以前訪れた時の清水寺のイメージは、
周りを緑で囲まれた参道と
お土産屋、特に多くの漬物屋を通り抜けて
見上げるとかなり高い位置に・・・
つまり、下から見上げる建物であった。

今回は、上から、
それもいきなり高いところに到達していて、
参道を見下ろす形。
清水の舞台の位置にいつの間にかに
到着していたのである。
緑で参道もよく見えなければ、参拝客の姿も
あまり見えない。
横から建物の中に入るか否かちょと迷って
そのまま眼下と周囲の風景を楽しんだ。

とても、いい。

様々な高さで入り組んだ緑。
それだけで十分だった。

突然広がる緑、凄い!・・・⑤

お墓に挟まれた階段は急で、
日差しも直に当たってくる。
こんなところに墓石密集して、
地震があったらどうなることやらなどと
思いながら、登っていく。

見上げるまでもなく、
目線の先に、青々とした緑が現れた。
高さがある。奥行きもある。
自分達がいる場所よりもずっと下のほうから
自分達がいる場所よりもずっと上のほうへ伸びている
木々。
横に広がりながらもすーーっと空に向かっている。
空は高くて、まるで届くわけもないのだが、
その勢いは、物語の中のように、ぐんぐんと
留まることなく伸びていきそうな活力を感じさせる。
日差しがたくさんの葉の表面を包んで
まぶしいくらいに光らせていても
緑の色は光の白に負けないくらい、濃い。

さっきまで、熱いアスファルトの上を
歩いていたのに、
突然目の前に現れた緑の群れは
当然のようにそこに居る、という
存在感・・・
追いやられた緑ではない。
自分達のテリトリーは譲らないよと
言うまでもない、それほどその場所の、
主の貫禄があった。

凄い。
たとえ植林されたものであったとしても、
パワーがぜんぜん違う、私の街の緑とは。

これが、京都なんだな・・・

京都、いいな。。。
大人になってこの場所に惚れ直した。

新緑が深緑になる頃思い出す  その④

美味しいもので満足した後は、もちろん
散策に。
路面の水分はすっかり乾いた。
真夏の京都を思いながら、八坂神社の前を再び通って
五条へ。
友人のおじいさんのお墓のある西大谷に到着。
供物って、誰が食べるんだろうなぁなんて
不謹慎なことを思いつつ、参拝する友人を待つ。
日差しがどんどん強くなり、
友人の紺色の雨傘を乾かしながら日傘の代わりに。
紺地に白いドットのノースリーブのワンピースに
なかなか似合うでしょ?

足が痛いとか、歩かされてるとか、文句ぶーぶーの
友人の前をすたすたと歩き、清水寺を目指す。

え?こっちから行かれるの?
急斜面になったお墓の横の階段を上っていく。

新緑が深緑になる頃思い出す  その③

さっきまでの雨の話をしたら、
きっと、あの雨の中歩いていたの?!と言われること
間違いなし、だよなと思いながら
鴨川方面に歩いて行った。
駅のロッカーに荷物を入れて、
ちょっと休憩しようかと。
まずはコーヒーか何かを飲みたい!
そう思って、昭和初期風の喫茶店へ。
東京で言えば高円寺辺りにいそうな女の子が
ウエィトレスで、店内の家具は八重洲風。
客は常連のおっさんが新聞紙でも読んでいるといった感じ
で、昭和初期チックであった。
次に、友人のおすすめのお店で
甘いものを食べた。
メニューを見て迷う。甘味ばかりだが、
組み合わせが多様な上に、魅力的。
注文したパフェにのっていたアイスクリームの
抹茶の味が、未だかつて食べたことがないほどに
濃くて、本当においしい!と感じた。
珍しく、後々までまた食べたいと思うほど
印象的であった。
20070716225835.jpg

新緑が深緑になる頃思い出す  その②

ザーザー降りはまだ続いている。
路面の上を雨粒が飛び跳ねて、
白く見える。

タクシーは大嫌いなのに、
友人の勧めで乗車。
びしょ濡れの衣類から
一気に湿った車内の空気。
タクシー独特の匂いとともに
吹き出すエアコンの風。

八坂神社の手前で降りて、
ほんの少し歩く。
激しかった雨は突然、
上がっていた。

八坂神社はこじんまりした中に
なにやらぎっしりつまった感じで
垢抜けてもいなければ閑静でもなく、
重厚でも剛健でもない。
東京で言えば下町チックで
密教風の印象を受けた。

階段上がってすぐ突き当たり。
見学は数分で終わり。
雲はまだ厚いものの、
路面が一気に乾いていく。
蒸発していく水分が
肌にまとわりつくよう。
蒸し暑い。。。

新緑が深緑になる頃思い出す  その①

京都。
きっと一生忘れない。それは一年前の話。

旅の始まりの朝。
平安神宮に向かうため
地下鉄の構内から地上へ出たとき、
文字通りの土砂降りだった。

ワンピースの裾は濡れて足にまとわりつき、
傘の先から雨が滴り落ち、
背中にしょったカバンもあっという間に
ぐっしょりと水浸しになるほどの勢い。

それでも早足で進み、
平安神宮に着いた。
入り口から建物を眺める。
しばらくの間。
軒先から勢いよく落ちる雨水が
地面にはじける様子を横目に見ながら。

雨に濡れてつやつや光る像や、
金魚の水槽の中のように水に浸かった小石。

敷き詰められた小石が鈍くきらめいて、
なんだか粟おこしのようだね

なんてロマンチックでもなんでもないことを
言いながら、やっと建物に近づいていく。

雨の音だけが響く。
残念ながら大雨で始まった京都の朝。

曇り空の下の朱色もなかなかいいものだな。
青空に映えるだろうその色が
うごめく灰色に巻かれて尚更
印象に残る。
プロフィール

しゅま子

  • Author:しゅま子
  • 33歳から、3人の子供のひとり親となり、40歳越え、現在44歳。40で、いろいろ考えるし、身体も変わると聞いていましたが、ほんとに変わってびっくり。成人の2回目のよう!
    と驚きつつ進みだした40代。文字通り、中年!40代だからこその迷い、多々あり・・・
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